Nanaco

あなたの海外生活はお任せあれ!

GUIDE | 2019年 日中両国の祝祭日を再チェック!

 

過年好(グゥオニィエンハオ)!「戌(イヌ)」とも「亥(イノシシ)」ともつかぬ極めてファジーな時間空間を脱して、ようやく「豚(ブタ)」年の幕が明けました。春節休暇は過ぎたものの、旧暦1月15日の元宵節まで“正月”ムードが続きます。高いところに登ったり、お餅を食べたり、いろいろと願掛けをしてみてはいかがでしょうか。

 

より良い年を願うのですでしたら、日本と同じく中国でもお餅を食べるのは恰好の縁起担ぎの方法だといえそうです。なぜなら「年糕:ニェンガオ」という発音は「年高」という字の発音に通じるんです。「年糕」を食べて「年々高いところへ行こう」という意味が込められていたんですね。「年糕」はシンガポールあたりですと、もち米で作った甘いスイーツを指すようですが、言ってみれば元宵節に食べる「湯円」もスイーツの一種。紅白の二色で、餡はゴマとアズキで作る甘いタイプ(甜湯円)と肉で作る塩辛いもの(咸湯円)があります。

実際に高い所に登ってみるのもおすすめです。ベストな日取りはすでに過ぎてしまいましたが「初七」(旧正月の七日)です。この日は「人日節(じんじつせつ)」と言って、古くは皇帝が高いところに登って群臣に盛大なごちそうをしていた日だったとされています。高い所に登り、美食を堪能するのは古代から縁起かつぎの常套手段だったのですね。

今年の干支(えと)は「己亥(つちのとい)」です。「完成した自己や成熟した組織が、足元を固めて、次の段階を目指す準備をする年」なのだそうです。改元(5月1日)という歴史的大事件を控える今年、この機会に、“新年”の決意を新たにされるのも良いのではないでしょうか。ちなみに60年かけて干支を一周すると「還暦」ですが、60年前の1959年といえば「岩戸景気」にわくなか、今上天皇のご成婚(4月10日)が行われた年でした。やはり2019年は時代の大きな節目の年だと感じざるを得ません。一方、「新中国」成立70周年(10月1日)や、アジア初の開催となる「ラグビーワールドカップ2019」(9月20日〜11月2日)、そのほか世界に目を向ければタイの総選挙(3月24日)や英国のEU脱退(3月29日)等の動向も注視しておきたいところです。

 

今回の「HeyNanaco」では、日本と中国の祝祭日カレンダーを用意させていただきました。どうかご参考あれ!(※2020年の1月については祝日日程についてまだ正式公表がないため割愛させていただきました。)