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GEEKLY | 世界初!“AI女子アナ”がデビュー

声と容姿は実際のアナウンサーがモデル――そんな驚天動地の“AI女子アナ”がデビューを果たしました。折しも第13期全国人民代表大会全人代)が開催中。そこでホットなキーワードとなっているのが「産業インターネット」と「人工智能(AI)」です。中国では今後、どのようなAIロボットのニューフェイスが登場してくるのでしょうか。

 

 

まずはAIと聞いてどんなものを想像するでしょうか。2001年宇宙の旅』や『流転の地球』に登場するコンピューター? それとも「ドラえもん」のような“猫型ロボット”、それに『ターミネーター』に出てくる“人造人間”でしょうか。“人造人間”は人間を模した機械や人工生命体の総称で「アンドロイド」と呼ばれているのは周知のとおりです。一方、機械に人間の脳そのものが宿っているのでしたら、それは“改造人間”を意味する「サイボーグ」――。といった具合に言葉の定義をしてみると、映画『僕の彼女はサイボーグ』で綾瀬はるかが演じる“人工生命体”はむしろ「アンドロイド」と呼ぶべきなんでしょうね。

 

 

蒸気、電気、コンピューターに次いで第四次産業革命の切り札とされるAI。それが実用化されるのは遠く未来の話かと思っていたら、このところ中国でもすっかり身近な存在になっていることに気付かされます。たとえば、Googleの「AlphaGo」に匹敵するのが、百度のAIロボット「小度」です。一流棋士の挑戦を木っ端微塵に打ち砕いています。ホテルや医療サービスの現場で“働く”AIロボットもすっかりおなじみになりました。上海市児童医院ではすでに“双子”コンシェルジュの「一童童」がドクターや看護婦の作業サポートのほか、来院した患者向けの館内案内に従事していると報じられています。

 

 

 

そして極めつけが“ヒト型”ロボットです。昨年11月に登場した男性アナウンサーの「張昭」(英語担当)と「邱浩」(中国語担当)に続いて、このほど世界初となるAI女性アナがデビューを果たしたのです。名前は新小萌(シン・シャオモン)。声と容姿は実在のアナである屈萌(チー・モン)氏がモデルと報じられており、表情からしてビビッドさが感じられてきます。これを開発したのは中国国営放送の新華社ポータルサイトなどを運営する捜狗です。“24時間”働ける“AI人材”が今後も増えていくとなると、近い将来、“人間アナ”の失業対策が社会問題化するのでは――と言えなくもありません。