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NGN | Nanaco Geekly News 2019.03.13

2019/03/13

 

MC: Shun Tanaka@Nanaco

デザイン:柳華惠@Nanaco

 

聴けば、見えてくる!7つの話題でお届けするCHINA Geekly Insight。微信公衆号「HeyNanaco」では、毎週1回、中国のローカルメディアのニュースからピックアップしたギークリーな話題を7つ選び、音声と文字でお届けいたします。

鉄道車両メーカーの中国中車株洲電力機車有限公司が「3.0版」リニア列車を2020年初めにもラインオフさせる計画です。最高時速は200キロメートル。中国中車はこれまで時速100キロの1.0版、時速160キロの2.0版とリニア開発を進めてきましたが、今回のVer.3.0で一段とスピードアップを実現したかたちです。さらに地上運行制御システムで操作し、無人の自動走行を見込むなど、技術面で新たな進展があることも明らかにしています。なお、車両で使われてきた90%以上の部品は湖南省内で研究開発、生産、仕入れされています。

 

火鍋で有名な内陸都市、重慶市が文字通り“ホットスポット”になっています。重慶市の新たなランドマークとして注目されている「来福士広場(ラッフルズシティ)」が建設中で、今年下半期に開業する予定です。高さ250メートルある高層ビルを連結橋でつなげた奇抜な外観は圧巻で、「横向き摩天楼」と呼ばれています。連結橋の幅は30メートルで長さは300メートル、建築面積は約1万平方メートルに達します。ちなみに連結橋は単なる高層ビル同士をつなぐ橋梁の役割を果たすだけではありません。フラワーガーデンなどさまざまな施設がそこに設けられる計画だと伝えられています。

 

中国の国会に当たる全国人民代表大会――「全人代」の開幕に合わせてデビューした“AI女性アナウンサー”に熱い視線が注がれています。名前は新小萌(シン・シャオモン)。中国国営放送の新華社ポータルサイトなどを運営する捜狗(そうごう)が開発に当たりました。実在のアナの声と容姿をモデルにした「世界初のAI女子アナ」の活躍に海外メディアも驚きの反応を見せています。なお、新華社と捜狗が昨年11月に開発した男性アナウンサーは全人代の開幕時点ですでに3,400を超えるニュースを読み上げてきたと言われます。「24時間働けるアナ」の活躍は今後も続きます。

巷では中国国産のSF映画『流転の地球』が大ヒット。テクノロジーをめぐる今年のキーワードといえば、産業インターネットと人工知能(AI)、そして宇宙開発といえるのではないでしょうか。中国有人宇宙飛行工程弁公室は4日、中国の宇宙ステーション飛行任務がまもなく実施されることを明らかにしました。一方、重力波探査プロジェクトにも進展が見られます。技術実証実験衛星「天琴1号」が今年末までに打ち上げられる予定で、中山大学校長の羅俊氏は6日、珠海市に位置する「天琴1号」地上観測所が完成目前であることを明らかにしています。「天琴1号」は打ち上げ後、軌道上で高精度宇宙慣性センサー、無曳航制御技術、マイクロニュートンレベル推進技術、レーザー干渉装置といったコア技術の検証がミッションとして想定されています。

テンセントが2月25日にリリースしたミニプログラム「騰訊乗車」は、NFC機能を装備したスマホを使って公共交通料金の決済ができるツールです。現在、開設費用を無料にするなどのキャンペーンが実施されています。ところが、一部のネット媒体がこれを既存の交通系ICカードに取って変わるサービスと報道したことから騒ぎが起きました。ネットでは、全国の200都市の交通カードが一夜のうちに統合されたといった流言飛語さえ飛び交う始末です。そこでテンセントグループの「騰訊乗車」はこのほど声明を発表。新サービスと交通チャージカードが共存関係にあると説明しています。

手を上げて車を停めると運転席は無人――そんな情景が数年後には当たり前になっているかも知れません。「新京報」等の国内メディアはこのほど、中国のネット検索エンジン百度」(バイドゥ)の董事長兼CEOで中国人民政治協商会議の委員を務める李彦宏(ロビン・リー)氏のインタビュー記事を掲載しました。記事では、今年下半期にも湖南省長沙市で自動運転車の商業化に向けたテスト運営が開始されることが紹介されています。なお、「百度」は自動運転の分野でリーディングカンパニーであるだけでなく、スマート医療の応用等でも存在感を示しています。

テイクアウトでもデリバリーでも決済はアプリ――そんなオンデマンド型のビジネスモデルを推進する「ラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)」の多店舗展開がさらに加速するかも知れません。内外のメディアによると、同社はクレディ・スイス・グループAGと組んでIPOの準備を進めており、すでに3億ドルを調達したとされています。IPOの時期は早ければ5月または6月との予測が報じられており、店舗数のさらなる積み上げが見込まれそうです。ちなみにラッキンコーヒーの店舗数は18年末で2,073軒に達しています。19年末までに店舗数を4,500軒に引き上げることを目標に掲げており、約3,600軒といわれるスターバックス中国の店舗数を抜き去るのも時間の問題といえそうです。