Nanaco

あなたの海外生活はお任せあれ!

NGN | Nanaco Geekly News 2019.03.20

2019/03/20

 

MC: Shun Tanaka@Nanaco

デザイン:柳華惠@Nanaco

 

聴けば、見えてくる!7つの話題でお届けするCHINA Geekly Insight。微信公衆号「HeyNanaco」では、毎週1回、中国のローカルメディアのニュースからピックアップしたギークリーな話題を7つ選び、音声と文字でお届けいたします。

 

話題の中国映画『地久天長(ちきゅうてんちょう)(英語名:So Long,My Son)』が3月22日から中国全土で劇場公開されます。メガホンをとったのは王小師(ワン・シャオシュアイ)監督。同作は今年2月に開催された「ベルリン国際映画祭」で主役の王景春(ワン・ジンチュン)と咏梅(ヨンメイ)が最優秀男優賞と女優賞のダブル受賞を果たしています。時代のうねりに翻弄される家族の苦悩と、最後は前進していく主人公の姿が繊細に描かれていると高評判です。一方、封切りを予告するポスターには、1980年代の生活の記憶を呼び起こすノスタルジックなカットが使われ好評を博しています。

 

日本アニメ、劇場版『夏目友人帳 うつせみに結ぶ』が3月7日から中国全土で劇場公開されています。封切りから5日間の興行成績は9,000万人民元で、中国で公開される日本のアニメ作品では今年最大のヒット作品となるのではとの呼び声が早くも高まっています。鉄橋や川、駅、樹木、桜等がリアルに描かれ、映像のクォリティーもさることながら、「ニャンコ先生」や心穏やかな妖怪のキャラクターが「癒し系」と評され、人気を博しています。ちなみに中国のオンライン映画チケット販売大手「猫眼娯楽」(マオイェン・ユーラ―)のスコアでは9.1、エンタメ・コミュニティサイトの豆瓣(ドウバン)では8.1と、それぞれ高い評価となっています。

 

電気自動車(EV)メーカー大手のテスラは米国時間の3月14日夜、新車種「Model Y」の発表会を実施し、その模様を海外へライブ配信しました。「Model Y」は小型SUVの電気自動車で、航続距離は標準グレードで370キロ、上級グレードで約480キロ。5分の充電で120kmの走行が可能とされています。価格は3万9000ドルからとのことです。自動車市場の36.4%以上を占めるSUV市場で存在感を示そうという同社の意気込みが伝わってきます。なお、生産は米国ネバダ州と上海工場が担うと報じられています。テスラは今年1月に上海で新工場の建設を開始。5月の完成が見込まれています。

広東省人民病院はこのほど、中国移動通信集団・広東有限公司と華為(ファーウェイ)技術との間で、広東省初となる「5G応用モデル病院」の開設について協議書を交わしました。3者は「5Gスマート医療の戦略的提携協定」を結ぶことで、各方がもつビッグデータ、遠隔医療映像、遠隔医療等の技術やノウハウを統合した医療サービス・イノベーション目指していくと見られます。この「5G応用モデル病院」が実現しますと、これまでの受診手続から診療、検査、治療、薬の処方、支払いに至るプロセスがすべて一変します。AIドクターによる24時間のオンライン診察や遠隔操作によるロボットを使った手術等も想定されています。

スマホおよび家電の製造メーカーであるXiaomi(小米科技/シャオミ)がAI領域における特許申請に注力しています。2016年から18年にかけて同社が申請したAI領域における特許は684項目に及んでおり、世界ランキングも前回調査(2013~15年)の85位から11位へと急上昇したことが注目されています。18年、中国が申請した特許数は3万件を超え、申請数のランキング上位50社のうち中国の企業が19社を占めています。とくに、図像処理技術に関するものは1万6000件に及び、米国の4倍の数に達しています。なお、申請数の上位10社は、IBM(3000件)、マイクロソフト(1955件)、グーグル(1659件)、百度バイドゥ)、サムスン、国家電網(こっかでんもう)、インテル、テンセントの順となっています。

 

中交天津航道局有限公司が投資・建造したアジア最大のポンプ浚渫船「天鯤号」(てんこんごう)がこのほど江蘇省連雲港市から初航海を開始しました。独自技術の新たなブレイクスルーの象徴ともされる「天鯤号」は、全長140メートル、幅27.8メートル、最大掘削深度35メートルを擁する浚渫船で、それまでアジア最大だった「天鯨号」(てんげいごう)の規模を上回ります。1時間以内でサッカーフィールド1つ分の面積で深さ1メートルの浚渫が可能と言われています。

オンライン旅行サイトのシートリップ(携程旅行網)がこのほど発表した「2018年度女性の航空機利用報告」によると、「一人旅」をする中国人女性客が増えています。同レポートでは、18年に同サイトで航空券を1枚だけ予約購入した出国者のうち女性客が占める割合が前年比14%増の58%を占めていることが明らかになっています。一人旅の目的地として人気なのが成都杭州厦門(アモイ)、麗江(リージャン)、三亜(サンヤー)などで、フライトの予約に際しては「窓際」座席が人気とのこと。一方、フライト選択にあたっては機内食の評判が重要視され、チキンライスやビーフヌードルが敬遠されていることもわかりました。さらに宿泊先については、風景が良い高層フロアの部屋が歓迎され、ベッドの枕は4つ、食事はビュッフェを好む人が多い(12.8%)と報告されています。なお、子どもを持つ80年代、90年代生まれの女性客では、親子連れ立っての旅行も人気で、子どもの見聞を広げさせようという教育熱心さが伺えます。

【誤植のお詫びと訂正】

※3月15日付で先に公開させていただきました【「Nanaco 」からアップデートのお知らせ!】に、以下のとおり一部記載内容に誤りがございました。

ここに訂正し、お詫び申し上げます。

(誤)日本貿易促進機構

(正)日本貿易振興機構