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テンセントの人気ゲームが“主役”交代 | Nanaco Geekly News 2019.05.15

2019/05/15

 

MC: Shun Tanaka@Nanaco

デザイン:柳華惠@Nanaco

 

聴けば、見えてくる!7つの話題でお届けするCHINA Geekly Insight。微信公衆号「HeyNanaco」では、毎週1回、中国のローカルメディアのニュースからピックアップしたギークリーな話題を7つ選び、音声と文字でお届けいたします。

 

騰訊(テンセント)は5月8日、人気ゲーム「プレイヤーアンノウンズ・バトルグラウンズ(PUBG、中国語名『絶地求生』)の試験配信を終了すると発表しました。PUBGは大人気のバトルロイヤルゲームで、世界的にヒットし話題を呼びましたが、ゲームライセンスを取得していなかったことが今回の背景にあるとされています。代わって、新たな多人数対戦型ゲームとして登場したのが「ゲームフォーピース(Game for Peace、中国語名『和平精英』)」です。対テロ軍事訓練の現場を舞台としたこのゲームでは暴力性が抑えられ、敵を撃破しても画面からすぐに消失するなどの配慮がされています。中国では昨今、死体や血痕を表現したゲームに対する規制が強化されていました。

【出所:techcrunchほか】

アリババが運営する海外向けの通販サイト「AliExpress(アリエクスプレス) 」が中国国外の企業でも利用が可能になりました。アリババのホールセール市場部門総裁の戴珊氏が英国の「フィナンシャル・タイムズ」に語ったもので、プラットフォームの開放を受け、すでにロシア、トルコ、イタリア、スペイン4か国の中小企業がAliExpressに出店をしていると伝えられています。AliExpressには、中国本土や香港エリアの出品者が多く、商品価格が安いことに定評があります。

【出所:站长之家ほか】

テンセントは5月5日、WeChat(微信、ウィチャット)iOS版のバージョンを7.0.4に更新しました。Andoroid版の更新に遅れること1か月、短編動画の編集機能が強化されています。WeChatの「本人」画面を下方向にスライドし、「動画撮影」のボタンを押すと、音楽作品の添付アイコンが表示されます。そこで好みの作品を検索し、それを背景音楽に設定することができます。一方、「友達」が発表した動画作品にプライベートな形でメッセージを書き込むこともできます。なお、友達が検索可能な「モーメンツ」上のツイートは「3日」と「半年」のふたつの期間しか選択ができませんでしたが、今回の更新で「1か月」が新たに加わっています。

【出所:TechWeb】

 

AIテクノロジーを活用したウェアブルデバイスの開発や販売を行うユニコーン企業、「モブボイ」(Mobvoi、中国語名「出門問問」)は5月8日、スマートウォッチの新製品「TicWatch S2」と「TicWatch E2」を正式にリリースしました。両製品は極めて軽量なのが特長で、 ユーザーが運動しているときの状態を識別する「TicMotion」と呼ばれるAIアルゴリズムを搭載しており、画面をタップしなくても、リアルにデータをデバイスに表示することができます。一方、 50メートル防水(5ATM)の耐水性能に加え、「MIL-STD-810G(MIL規格)」に準拠した耐圧、耐熱、防湿、耐塩、防塵(じん)、耐衝撃性能を有しており、 -20℃から55℃に至る酷寒の環境や、1.22メートルの高さからの落下にも耐えられるとされています。なお、製品の小売価格は999人民元で、京東(ジントン)、Tモール、有品(ヨウピン)スマート製品販売のプラットフォーム「POCKET Noir」(中国語名「黒口袋(ヘイコウダイ)」)といったECモールはもとより、傘下のリアルショップで買い求めできます。

【出所:Techweb】

 

ラクルが中国におけるR&Dセンター(CDC)を大幅に縮小します。背景の詳細について同社は明らかにしていませんが、リストラ規模は900人前後に及ぶといわれています。これは中国全土のスタッフ(約1,600人)の約6割に相当します。減員対象となる人員の半数に当たる500人は、オラクルの中国における最大研究施設である北京R&Dセンター(CDC)に所属しています。オラクルは1989年に中国市場に進出し、深セン(2002年)、北京(03年)、上海、蘇州、南京等にR&Dセンターを設立してきました。現在同社が中国国内に有する支店は14あり、スタッフは総勢で5,000人に及んでいます。

【出所:IT之家ほか】

中国のミネラルウオーターブランド大手の「農夫山泉」(ノンフー・シャンチュェン)が間もなく「スパークリング・カフェ(コーヒー入り炭酸飲料)」の新製品を発売します。容量は360mm、価格帯は5元から6元。5月半ばからの発売が予定されていますが、製品名は5月10日現在、まだ明らかにされていません。ロンドンに本部を置く国際コーヒー機関(ICO)によれば、中国におけるコーヒーの消費量は年率15%の高い成長率を誇っており、世界平均の2%を大きく上回ります。これまでスパークリングティーや紅茶などの製品販売では不振にあえいだ「農夫山泉」(ノンフー・シャンチュェン)ですが、間もなくリリースする新製品に市場がどのような反応を示すか注目されています。

【出所:金融界ほか】

 

上海の路線バスのうち、2,000余に及ぶ車両で“下水油(地溝油)”を混ぜた通称「B5」といわれるバイオディーゼル5%が使われはじめています。上海市で毎年厨房等から廃棄される油脂が3万トン以上に至るといわれるなか、本来なら捨てられる運命の資源をどう再活用するかに人びとの関心が集まっています。「B5」バイオディーゼルは、食用廃棄油(地溝油)からなるバイオディーゼル燃料を5%混合したクリンエネルギーです。今年2019年、上海ディーゼルバスとハイブリッドバスで2万2000トンの「B5」が消費されることが見込まれています。「B5」車用ディーゼルオイルを加えることで、重金属および極小粒子状物質などの汚染ガスの排出量は10%以上減らすことができると言われます。なお、今年4月末までに中国石油科学傘下にある247のガソリンスタンドでも「B5」が導入されており、末端の販売網での存在感を高めています。

【出所:新華網】