青島に出張になったらマストで行きたい名所特選
海とビールの街で知られる青島。2008年の「北京五輪」の際にセーリングヨットの競技場となったほか、14年には国際園芸博覧会が、18年には上海協力機構大会が開催され、国際的に知名度は大きく向上しました。近年、中国で初めてユネスコから「映画の都」の称号を授与されたことにも注目すべきでしょう。では、青島を訪れたらマストで訪ねたいスポットを見ていきましょう。
■青島桟橋
<近代史の生き証人>
桟橋の全長は440m、幅は8m。南端には半円形の防波堤があります。“回瀾閣”という八角形の東屋は青島ビールのロゴにも使用されるなどシンボルチックな存在です。清代の1891年に軍事用人工埠頭として建造され、その後、青島を占領したドイツ軍が改修。戦後も手が加えられ、いわば街の変遷を見つめてきた“歴史の証人”といえそうです。
ID: 青岛桟橋
ADD:青岛市市南区太平路14号
■五四広場
<赤のモニュメントが象徴>
中国の民衆運動である五四運動を記念して整備された海浜公園です。1990年代にリニューアルされ、新世紀の幕が開けて以降は青島のランドマークの一つになっています。園内にある「5月の風」と名付けられた赤いモニュメントはシンボルチックないで立ちをしており、かたや100mもの高さまで水が噴き出す海中噴水も見ごたえがあります。
ID:五四广场
ADD:东海西路37号
■八大関景区
<「世界建築」の宝庫>
風光明媚なエリアで、面積は70ヘクタール余り。1930年代に外国官僚、資本家用の別荘地として開発されたのが起源で、10本のメーン通りが縦横に走ります。関がついた名称の道路が八つあったので「八大関(バーダーグァン)」と名づけられました。現在でも当時の洋館が残り、2010年には第1回「中国歴史文化名街」のひとつに選定されています。
ID:八大关景区
ADD:青岛市市南区汇泉角东北部
■青島金沙灘
<海水も砂もゴールド級>
山東半島の南端、黄海に面しているビーチです。もちろん海水浴のメッカです。全長は3,500m余り、幅は300mほど。海水は青く、ビーチの砂はパウダー状で金色に輝いていることから、“金沙灘”と呼ばれるようになりました。毎年夏には「金沙滩文化旅游節」という文化観光フェスティバルも開催されています。
ID:金沙滩
ADD:薛家岛金沙滩路金沙滩景区
■青島銀沙灘
<“いぶし銀”というよりグルメが売り?>
国家4A景区の金沙灘(ゴールデンビーチ)の西南にある姉妹ビーチで、全長は2,000m余りあり、金沙滩と同じように月形をしたビーチが東西に伸びています。天然の海水浴場としてだけでなく、ナマコ、アワビ、カニといった海鮮料理等をお目当てに訪ねるのもオススメです。
ID:青岛银沙滩
ADD:黄岛区凤凰岛旅游度假区西南侧
■青島ビール博物館
<クライマックスは終盤にあり>
青島ビール創業の地にある博物館。1903年に建築された煉瓦造りの工場内で、会社の歴史や生産工程を見学できます。もっとも、多くの見学者にとってお目当てはやはり終盤のクライマックス。試飲コーナーでは、のどごし、風味ともに満点の出来たてビールで“口福”を満喫してみましょう。
ID:青岛啤酒博物馆
ADD:青岛市市北区登州路56-1号
■青島ドイツ監獄旧址博物館
<重々しくも見応えあり>
桟橋から海辺の道を東へ進んだところに位置。とんがり屋根の古城を思わせるフォルムが特徴的です。ドイツが青島を占領した時期は主に非中国籍犯人を収容する監獄でしたが、その後の戦争を経て1995年まで看守所として使われてきました。そもそも負の歴史を伝えるスポット。重苦しい雰囲気が漂っていますが、それでも見ごたえは十分です。
ID:青岛徳国监狱旧址博物馆
ADD:青岛市市南区常州路23号
■青島市博物館
<中国文化の息吹に触れる>
総面積3,600㎡、陳列スペースは1,800㎡。所蔵する文化財は5万余りに及びます。明や清の王朝時代に描かれた絵画や書が多くあり、そのほか古代の陶器、漆器、玉細工、印章、歴代の貨幣も陳列されています。学術的価値が高い古典の版本・写本もなかなか値打ちものといえそうです。創建されたのは1965年。テーマ展も頻繁に実施されています。
ID:青岛市博物馆
ADD:青岛市劳山区梅岭路27号
■青島天主教堂
(聖ミカエル大聖堂)
<荘厳な高層建築>
ドイツ人の建築家が設計し、ロマネスク様式とゴシック様式がミックスされた荘厳な建物。ドイツ占領期の1934年に竣工し、高さが56mあります。新中国が成立する以前は山東省で最も高い建築物でした。ちなみに計画時は100mの高さを見込んでいたと言われています。
ID:青岛天主教堂
ADD:青岛市市南区浙江路15号
■青島ビール通り
<彩りあるビールストリート>
ビール博物館前には60軒ものレストランが集まり、カラフルでにぎやかなストリートが形成されています。夜間は屋外で営業するお店も目立ちます。出来たてのビールを提供するスポットとして名が知られているのが「天香食府」(延安一路5号)です。観光客をはじめ每日多くの人が訪れ、繁盛ぶりを見せています。
ID:青岛啤酒街
ADD:登州路56号
■台東商業歩行街
<歩行者天国でぶらり>
延安三路から威海路へと東西に伸びる台東エリアは昼夜を問わずにぎわう繁華街で、青島では五大商圏の一つに数えられます。全長はざっと1,000m。台東三路の広い通りが歩行者天国になっており、大型のショッピングモールや専門店、そしてレストラン等が集まっています。屋台を推してスナック類を売る人の光景も散見されます。
ID:青岛台东歩行街
ADD:青岛市市北区台东三路
■Vanillacafe(香草珈琲)
<インスタ映えを保証>
アイスクリーム、カプチーノ、抹茶ムースに、キャラメル・マキアート、MOJITO(モヒート)、ホットチョコレート…。アフタヌーンティーには打ってつけのスポットです。フロア2階のバルコニーに席を取れば、そよぐ海風と天下無敵のハーバービューに満足この上なし。海の見えるおしゃれカフェで“インスタ映え”はバッチリです。
ID:Vanillacafe香草kafei
ADD:东海中路银海大世界liang湾海辺小厨旁
■青島劈柴院
<往年のご当地グルメを探して>
青島の海鮮屋台エリアとして有名な「劈柴院」。グルメストリートしての名を中国全土に轟かせるきっかけとなったのが、同市出身の人気俳優、黄渤(ホアン・ボー)主演の『青島往事』です。劈柴院で口にするグルメは類似したものばかりで往年の面白みに欠けるという声もあります。それでも注意して探せば特色ある正統派・青島ご当地グルメにきっと巡り会うことができるはずです。
ID:青岛劈柴院
ADD:青岛市南区河北路33号
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(2019年7月5日現在)
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