馬雲氏が日本にマスク寄贈「青山一道、同担風雨」とエールも

2020/03/05

聴けば、見えてくる！7つの話題でお届けするチャイナギークリーインサイト。微信公衆号「HeyNanaco」では、毎週1回、中国のローカルメディアのニュースからピックアップしたギークリーな話題を7つ選び、音声と文字でお届けいたします。

アリババグループ創業者の馬雲（ジャック・マー、Jack Ma）氏が設立した「馬雲公益基金会」と同グループ「アリババ公益基金会」はこのほど、日本に100万枚のマスクを寄贈しました。関連報道によると、マスクは3月1日晩に浙江省嘉興から上海に運ばれ、3日早朝には空路で日本に到着。その後、一般社団法人・日本医療国際化機構の名誉理事長を務める二階俊博氏を通して物資を必要とする部門への搬送の手配が行われたとされています。

馬氏は自身の微博（アカウント名：「郷村教師代言人-馬雲」）で、先月、新型コロナウイルス感染症の拡大により中国が医療物資等の不足に面した際、日本から12万5000着の防護服が寄せられたことに言及。物資の調達に尽力した二階氏に謝意を示しつつ、感染症の流行が始まった日本に向けて「青山一道，同担風雨（同じ山を見る近隣同士、ともに風雨に耐えよう）」とエールを書き添えていました。

【IT之家　2020-03-03】

新型コロナウイルス感染症（Covid 19）の影響を受け、3月2日に新学期を迎えた中国の小中学校では、「オンライン始業式」や「ネット授業」による生徒の学習管理を行うケースが浸透しています。テンセントグループの「騰訊教育」では、教育現場のニーズに対応したプラットフォームを開設し、数千万もの教諭・生徒がこのサービスを利用しています。

騰訊教育は、情報配信におけるテクニカルサポートやクラウドサービスを提供。ライブ配信、オンデマンド配信、インタラクティブ・レッスン、共同オフィス、カリキュラム運営、アカウント管理を含めたトータルなソリューションを構築しています。

広東省ではオンライン教室「粤課堂」を開設。学生らはパソコン、iPAD、スマートフォン等のデバイスでログインし、「ライブ配信」または「オンデマンド」によるインタラクティブな授業を受けることができます。学習の進度は自ら設定でき、1000万人が同時アクセスしても安定した受信スピードが保てるように環境を整えています。

一方、上海市教育委員会は公式プラットフォームである「上海マイクロスクール」に「上海空中教室」を運営しています。同市に住む145万人の小中学生に統一したオンライン学習のリソースを提供しており、松江区では200余の学校で企業微信と「テンセント・スマートキャンパス」を使ったオンライン授業が行われています。

［i黒馬 2020-03-02］

SNSの微博でこのほど「プア」にまつわる話題に注目が集まっています。“貧しさ”を「価格に敏感なタイプの消費者」と定義したツイートには多数のコメントが寄せられ、「お店で気に入った服を試着したものの、値札を見て高かったので柄や格好が悪いとの口実で買えなかった」等、各々の“プア体験”を書き込み、“貧しさ”の定義について面白おかしく語り合っています。

デリバリーサービスが普及するなかで、6元、10元の運賃にこだわってしまう「運送料に敏感な消費者」という“貧しさ”の定義もあります。一方、“プア”を実感する瞬間として、「他人がエレベータで地下1階のボタンを押しているとき」（※）といった例えも紹介されています

●編集部注：地下1階にあるのはむろん駐車場です。モータリゼーションが花開く一方で、高い駐車料金を負担できる層と“持たざる者”との身分格差を皮肉ったものと言えそうです。近年、ネットでは、簡体字の“窮（穷）”と“醜（丑）”を合成した創作文字（qiou）に注目が集まったり、ワーキングプアを意味する“窮忙族”や、プア充を意味する“精致窮”等、“プア”をめぐる話題が時折、ホットな話題になってきました。）

［跨界视聊123 2020-03-03］

市場調査会社のカウンターポイントテクノロジー (英文名: Counterpoint Technology Market Research)が発表した「2019年世界スマートフォン売上高データ」によると、「iPhone XR」がトップの座を守り、販売開始からわずか4か月の「iPhone 11」も2位に入りました。

一方、サムスンの3機種がトップ10にランクインしたほか、中国ブランドで唯一「OPPO A5」が5位に入りました。ファーウェイは個別製品では上位に組み込めませんでしたが、出荷総数では世界第2位と高いプレゼンスを保っています。

なお、中国国内市場で販売台数が多い機種の上位は、「OPPO A5」「OPPO A9」「Vivo Y93」と、すべて中国メーカーで占められています。

［天極網 2020-03-02］

中国に入国した日本人に対して、一定期間の隔離措置を設ける等、入国後の行動を制限する都市が増えています。在上海日本総領事館は3日、上海市政府から規制措置について要請があったことをホームページ等を通して伝えたほか、北京市政府も日本、韓国、イタリア、イランなどからの入国者に対し、外国人・中国人を問わず自宅や指定施設で14日間の隔離観察を行うと正式に発表しています。

一方、中国に滞在中の外国人に対して、移民管理局部門が「秩序ある出入国回復のため国家移民管理局部門十項目の措置」（※）を発表しており、段階的に出入国の秩序を回復していくとしています。

（※編集部注）「十項目の措置」では、一部の外国人の中国在留期限の延長措置として以下のように定めています。――「疫情予防抑制期間中、中国で引き続きイノベーションや創業、科学研究に従事する外国人は、所持するビザや居留許可の期限が到来した場合、中国の居留許可を自動的に 2 か月延長し、延長手続きは必要としない。上記の者は延長期間中は合法的に中国で滞在し正常に出国する事ができる」。

［中国新聞網 2020-02-27ほか］

動画配信サービスの「優酷」はフードデリバリーの「餓了麼（ele.me）」と提携し、「観ながらグルメ（辺看辺吃）」と呼ぶ新サービスを展開しています。関連報道によると、人気グルメドラマ『人間煙火花小厨』の放映開始から１か月の間に、2000万のユーザーと7000のサプライヤーとの間でマッチングが行われました。

「観ながらグルメ」は、「優酷」が展開するライブコマースで、動画のライブ配信を行いながら、フードデリバリーを受注するというもの。「優酷」は「観ながらグルメ」に先立ち、昨年10月にはTモール（天猫）、タオバオ（淘宝）と提携して、「観ながらショッピング（辺看辺買）」サービスをリリースしていました。

（※）編集部注：『花間提壷方大厨（Chef Fang）』の姉妹編としても話題。

［金融界 2020-03-03］