封鎖」「隔離」がテーマの邦画7選
今号は、2月28日付で配信させていただいた「新型コロナウイルスを考える作品7選」の続編として、邦画情報をお届けします。「封鎖」「隔離」をテーマに“感染ディザスター”以外のジャンル(1作はドラマ)も加えてみました。内容が気になったら早速動画サイトで検索されてみては?
中国では、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者がゼロ(3月17日午前時点)という都市が281に達し、全体(337)の8割以上を占めるのに対して、欧米ではこれからが感染者数の拡大期。日本もまだまだ余談が許されない段階にあります。
こうしたなかでパニック映画の話題を取り上げるのは適当でないかもしれません。中国の大作『唐山大地震』(フォン・シャオガン監督)の試写会も、日本で催される直前で東日本大震災が発生。その後、イベントが中止となり、正式公開されたのは4年後の2015年まで待たなければなりませんでした。
それでも敢えて今回は邦画パニック映画7作をピックアップしました。単に恐怖をあおるものではなく、危機管理等で参考になる情報を散りばめた秀作やB級パロディーもピックアップしてあります。ぜひご参考まで。
作品名:Virus/復活の日
豆瓣ランキング:7.3
上映年:1980年
製作国:日本
監督:深作欣二
あらすじ・見どころ:
小松左京の同名SF小説を映画化。東ドイツの陸軍細菌研究所が製造した新種のウイルスM-88を奪ったスパイが小型飛行機で飛行中、吹雪に遭い墜落。飛散したウイルスによって、南極に863人を残し、人類が死滅。
作品名:アイアムアヒーロー
豆瓣ランキング:7.1
上映年:2016年
製作国:日本
あらすじ・見どころ:
原作は花沢健吾による漫画。謎の感染によって人々は次々に謎の生命体『ZQN(ゾキュン)』に変貌。標高の高い場所では感染しないという情報を頼りに富士山に向かう英雄が、女子高生の比呂美と元看護師・藪と共に極限のサバイバルに挑む。
作品名:感染
豆瓣ランキング:7.0
上映年:2004年
製作国:日本
監督:落合正幸
あらすじ・見どころ:
備品さえ不足するほど経営困難にある病院が舞台となったホラー映画。医療ミスによる死者が発生し、医師たちが隠蔽工作を図ろうとするなか、謎のウイルスに冒された急患が搬送されてくるが、その患者が姿を消してしまう。
作品名:感染列島
豆瓣ランキング:6.3
上映年: 2009年1月17日
製作国:日本
監督:瀬々敬久
あらすじ・見どころ:
いずみ野市立病院の救命救急医・松岡剛のもとに搬送されてきた急患は、高熱に痙攣、吐血を催し、全身感染ともいえる多臓器不全の症状。未知のウイルスの猛威は、隔離、封じ込め、都市機能の麻痺、そして政府崩壊へと発展していく。 防衛省・陸上自衛隊が撮影協力。
作品名:細菌列島
豆瓣ランキング:无评分
上映年:2009年
製作国:日本
監督:村上賢司
あらすじ・見どころ:
北朝鮮の二代目“将軍さま”を彷彿させる某国独裁者を、竹中直人がコミカルに演じたB級パロディ映画。低予算を思わせる作風で、発病すると異様な風ぼうに変身して死んでいく新種の細菌が引き起こす“細菌パンデミック”。
作品名: シン・ゴジラ/新哥斯拉
豆瓣ランキング:6.7
上映年:2016年
製作国:日本
あらすじ・見どころ:
鎌倉に上陸し、次々と街を破壊していく巨大不明生物はゴジラと名付けられる。後半で自衛隊がゴジラへの凍結剤の投入を仕掛けるが、これは福島原発事故がメタファーだとも。日本的組織の意思決定プロセスの問題もまざまざと描かれている。
作品名:感染爆発〜パンデミック・フルー
豆瓣ランキング:6.7
上映年:2008年
製作国:日本
監督:脚本:林宏司
あらすじ・見どころ:『NHKスペシャル』“最強ウイルス”のシリーズの第1夜として制作・放送されたテレビドラマ。日本海に面する寒村で「H5NI型」と呼ばれる新型インフルエンザが相次いで確認され、政府は封じ込めを図る。しかし、間もなくウイルスは東京中に蔓延。感染者・死者が数万人に上るなか、1人の医師がウイルス感染者の受け入れを決める。
【関連記事】