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知ってました?突如出現した注目アプリ「画音」

 

【知ってました?突如出現した注目アプリ「画音」】中国で現在ウィチャットが有するユーザー数は11億人と言われています。この牙城を切り崩すライバルが登場する可能性は極めて低いと言われるなか、突如として登場した「次世代型コミュニケーションツール」がいま脚光を浴びています。

微信」の開発メンバーが独立

 

 

その名は「画音」。果たして5G時代を牽引するツールとしてのし上がっていくかどうかは予断が許されず、アプリの評価を巡っては様々な意見が交わされているのが現状です。一方、正式にリリースしたというよりは、招待コードを元にユーザー登録を行うなど、まだ限定的な公開にとどまっている段階にあり、まだまだ予断が許されないと見たほうが適当でしょう。

 

とはいえ、画音のCEOであるGENIE LIN氏はかつて微信の製品総監を務めたという人物。基本機能の開発に当たってきたというのですから、微信を知り尽くした人物です。そのほか微信から画信に移籍したメンバーは少なくないと言われていますから今後の展開に注目しないわけにはいきません。

5G時代を見据えたコミュニケーションツール

 

画音の製品コンセプトはごくシンプルで、ずばり「話して撮って送る」――です。ダイアログボックスをタップし、カメラを起動した後、デバイスにしゃべりかけるだけで自動的に録画が始まり、話すのををやめれば録画が終わり、メッセージが発信されるというものです。微信をはじめ、他のSNSツールでも、別途に撮影した動画ファイルを添付という形で友達に送ることは可能です。しかし、画音を通した映像メッセージのやり取りは全く別次元だと見るべきものです。

 

そもそも3Gの時代、微信は録音メッセージを通したコミュニケーションを普及させたことで画期的なものでした。一方、画音は、5G次代にふさわしく、映像メッセージをコミュニケーションの要としているのが特長です。TikTok(ティックトック)が他人に自分の映像を見てもらうことを前提としたツールとするならば、画音はあくまで親しい身近な人との間のコミュニケーションを前提としたものだと見なしてよいでしょう。

AI機能でステッカーや音声が自動的に追加

 

 

画音がユニークなのは、動画メッセージの中に散りばめられているキーワードをAIが認識し、それにマッチしたかたちでステッカーや音声効果が自動的に加えられることです。たとえば、こんなメッセージがあったとしましょう。「今日は残業で原稿執筆中。晩御飯はまだ。とってもブルー」。すると、動画メッセージには、「鉛筆」「夕飯」「ブルーな表情」と関係したステッカーが表示され、一方で、鉛筆で文章を書き進めている音や、ブルーな気分を表現した効果音が追加されるのです。

 

画音の画面いは、「会話」「カメラ」「ストーリー」という3つのタブがあります。「会話」は友達とのコミュニケーションに使われ、「カメラ」は撮影記録を行うツール。「ストーリー」はシェアされた日常生活のチャンネルです。コミュニケーションから記録、シェアに至る3つの機能が、視覚化されたメッセージ表現へとユーザーを導いていくのです。

 

【参考:Geek Park 2020-05-01ほか】