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漢詩はクールだ![中編] 「武漢がんばれ」はかっこ悪い? &「鑑真」「仲麻呂」が登場する映画・ドラマ

 

シンプルで訴求力がある四字熟語は、ともすれば“益荒男”を尊ぶ価値観にもつながりかねません。ある学者が「武漢加油」の標語に批判とも受け取られかねないコメントを行ったのは、そんな憂慮が背景にあったと考えられます。それはともかく、漢詩をテーマとした投稿や書き込みがネットにあふれるなか、「鑑真」「仲麻呂」への関心が高まっている印象があります。2人が登場するメジャーな映画作品とドラマもピックアップしましたのでご参考まで。

 

 

前号で取り上げた「山川異域、風月同天……」が中国に与えたインパクトは、文化人にも及んでいると見られます。ネットで議論を呼んだのが、武漢大学国家文化発展研究院副教授で中国作家協会会員でもある韓晗氏の《为什么别人会写“风月同天”,而你只会喊“武汉加油”?》と題した寄稿文です。

 

「なぜ他人(日本人)が『風月同天』と書けるのに、君は『武漢加油武漢頑張れ)』と叫ぶだけなのか」――少々挑発的ではありますが、世間で見られるさまざまな標語は修辞的に言って行き詰まり感があると韓氏は問題提起しているのです。

 

同氏によれば、「全面推進、綜合治理、扎実推進、厳格執行、牢牢把握」…というのは、かつて新中国建設に向けた運動を鼓舞するために使われた「多快好省」(多く・速く・立派に・無駄なく)「三面紅旗」(総路線、大躍進、人民公社)スローガンさえ想起させるとしています。

 

 

 

ここで触れておきたいのは、日本人自身が四字熟語を好んで多用したのはいつだったかということです。「本土決戦」「聖戦完遂」「尽忠報国」「鬼畜米英」「一億玉砕」「神州不滅」……。これらの言葉が声高く叫ばれた時代に話題が及ぶと心穏やかでいられない方も少なくないのではないでしょうか。

 

武漢加油」(がんばれ!)「衆志成城」(一丸となって!)というように、四字熟語で表現されるフレーズはたしかに簡潔明瞭、パワフルで爽快感さえあります。しかし、こうした言葉をみだらに多用すれば、それこそ「益荒男(ますらお)」を過剰に尊ぶバランスを欠いた社会を造成してしまうリスクがあるのではないでしょうか。

 

 

そもそもラフカディオ・ハーンが愛してはやまなかったのは、日本の美しい自然であったり、素朴な庶民の暮らしのなかに息づく信仰心であったり、「益荒男」の世界とは無縁のものだったとされています。中国の人たちもまた、“強国”であった唐王朝に思いを馳せながらも、“力”だけでは得られない“品格”のあり方について、深く省察を試みようと模索を始める時期にさしかかっているのではないでしょうか。

 

日本では四字熟語がスローガンとして使われる事例は少なくなりました。代わって目立つのは、昨年の流行語である「ワンチーム」のように横文字の場合が多そうです。「ワンチーム」という言葉にネガティブなイメージはありません。けれども手垢にまみれれば、これもまた“軽薄”という印象を持たれかねないリスクがありそうです。物事、やはりバランスが大事ですね。

 

それにしても、「山川異域、風月同天……」関連の記事を見ると、まるで“詩歌大会”とでも言っていいぐらいの盛況ぶりです。日本への返礼の辞に「謝謝」のフレーズは妥当ではないとばかり、さまざまな漢詩の名作をもとに、趣向を凝らしたフレーズの創作さえ見られています。

 

 

鑑真や阿倍仲麻呂をテーマにした記事も見受けられます。王維による「秘書晁監(「秘書監の晁衡」)や李白の「哭晁卿衡」等の作品を紹介しながら、唐王朝時代の日中関係を詳細に解説した記事もありました。

 

俗に情報とは一過性の“フロー”なものと、時間のふるいに掛けられた“ストック”なものとに大別されるといわれます。本来ならどちらが優先されるという問題ではないのでしょうけれど、当の韓氏は、「创新要有方向,是应当朝更远的历史深处回望」と持論を展開しています。情報があふれかえるネット時代のなかでイノベーションを志すならば、悠久の歴史に想いを馳せることに方向軸を定めるべだ―――言ってみれば「温故知新」というスタンスの必要性を肝に銘じておきたいところです。

 

 

鑑真や阿倍仲麻呂は日本人だけでなく中国人にとっても思い入れの深い人物であるといえそうです。『さらば、わが愛/覇王別姫』で知られる陳凱歌(チェン・カイコー)監督がメガフォンをとった『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎 -(中国語名:妖猫伝)』では、阿部寛阿倍仲麻呂役として登場しています。史実に基づいたものというよりも、歴史サスペンスに分類される作品ですが、エンターテイメントの世界を通して古代の日中交流史に関心を持つ人たちが増えるのであれば、それはそれで好ましいことと言えるでしょう。

 

「鑑真」「仲麻呂」が描かれている映画&ドラマの名作には『妖猫伝』のほか、『天平の甍』『唐招提寺 1200年の謎』があります。以下、ご参考になれば幸いです。(続く)

(文:耕雲)

 

天平の甍

原作はノーベル賞文学賞候補にもなった井上靖。改革開放直後の中国で大規模ロケを行った作品として有名。

上映年:1980年  
監督:熊井啓

鑑真役:田村高廣

阿倍仲麻呂役:高橋幸治

 

 

●妖猫伝(空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎 -)

原作は夢枕獏。『さらば、わが愛 覇王別姫』で第46回カンヌ国際映画祭パルム・ドールに輝いた陳凱歌監督による歴史ミステリー。空海楊貴妃の死の謎を解きあかす。

 上映年:2017年  

監督:陳凱歌

阿倍仲麻呂役:阿部寛

 

 

唐招提寺 1200年の謎

12年にわたる苦難の旅の末、ようやく日本に到着した中国僧・如宝(中村獅童)たちとその師・鑑真(中村嘉葎雄)による唐招提寺の建立の奇跡を描いたドラマとドキュメンタリー。

上映年:2009年  

制作:TBS

鑑真役:中村嘉葎雄

[新型肺炎]漢詩はクールだ!〈前編〉 ●支援物資より心に響く名句の往来

 

 

「山川異域,風月同天」「豈曰無衣,与子同裳」に続けとばかり、舞鶴・富山など、日本の地方自治体が中国に支援物資とともに贈った“名句”に注目が集まっています。中国のネットユーザーたちが自国の“漢詩”文化を再認識するうえでも大きな役割を果たしたといえそうです。

 

 

武漢をはじめ、中国各地に届けられる日本からの支援活動が中国でホットな話題となっています。これまでにも、都道府県や都市による支援物質のことや、自民党が党所属国会議員に1人5000円ずつ中国に寄付したこと、96歳となった村山富市元総理が「武漢加油」と書かれた書を披露したこと等がSNS等で紹介されています。

 

 

そのほか、チャイナドレスを着た少女が街頭募金をしている姿を映した動画や、俳優の矢野浩二さんが、イメージキャラクターを務める企業の協力を得てマスクを寄贈したこと等の情報も出回り、ネット上では感謝や称賛の書き込みが相次いでいます。

 

おそらく日本による支援活動がここまで大きな反響を得たのは恐らく初めてのことです。もちろん、時代背景やネットインフラ等の事情も関係はしています。しかし、中国の失学児童に向けた援助、ボランティアによる植樹活動、金額としては遥かに大きな数々のODA援助等、日本側が行ってきた政官民いずれの活動もホットな話題になることはなかったのではないでしょうか。

 

 

日本が今回行った支援活動に対する反響は、先週に配信した以下の記事でも触れさせていただきました。

 

https://mp.weixin.qq.com/s/TbOushXd-mpFZMoVNrDteg)

まさしく援助のタイミングが「錦上添花」(錦上花を添える)ではなく「雪中送炭」(雪中に炭を送る)だったわけです。さらには、「山川異域、風月同天」(HSK日本事務局)「豈曰無衣,與子同裳」(NPO法人・仁心会)など、支援物資に添えられた漢詩による効果が大きかったことも看過できません。

 

 

「山川異域…」については、中国ではマイナーな詩とされています。にも関わらず、1000年以上の歳月を経てスポットを浴びることになったのは感慨深いものです。この詩を支援物資に添えようと最初に考えたのが果たして日本人なのか、それとも日本文化に通暁した在日華僑の方なのかわかりません。しかし、結果として多くの中国人の心の琴線に触れることになったのはSNS上の反響を見るだけでも確かなことです。

 

 

ちなみに、「山川異域…」は日本語では“漢詩”という総称でひとくくりにされてしまいますが、じつは中国では李白杜甫の作品に代表される“唐詩”に分類されます。経済が繁栄し、歴代王朝で国力がピークにあったとされる唐王朝の時代の作品を意味します。「山川異域…」という応援メッセージは、中国人が同王朝に対して潜在的に抱く強い思い入れを啓発し、日本との絆を見つめ直すうえで大きな役割を果たしたのだといえそうです。

 

一方、「豈曰無衣,與子同裳」についても、中国人自身が、遥か紀元前から綿々と続く漢詩の文化の意義を再認識し、自国が誇る悠久の歴史を見つめ直すきっかけになっているのではないでしょうか。

 

 

ともあれ、たとえ世界に熱烈な“親中国家”がいくつも存在していたとしても、“漢詩”外交”は日中間の交流だけに許される専売特許と言ってもよさそうです。その効果を見越してなのか、HSK日本事務局やNPO法人・仁心会に啓発されてなのか、その後、地方自治体が支援物資を寄贈する際に漢詩を添えるのがお決まりになってしまった印象もあります。以下、中国のネットで取り上げられていた”名句”をご紹介しましょう。

 

 

舞鶴

●青山一起同雲雨,明月何曽両郷

qing1shan1 yi1qi3 tong2 yun2yu3, ming2 yue4 he2 ceng1 liang3xiang1

・唐代の詩人・王昌齢が書いた送別の歌、『送柴侍御』とか。

 

富山

●遼河雪融,富山花開;同気連枝,共盼春来

liao2 he2 xue3 rong2 ,fu4 shan1 hua1 kai1 ;tong2 qi4 lian2 zhi1 ,gong4 pan4 chun1 lai2 

富山県在住の中国人が考案。『千字文』のある「孔懐兄弟,同気連枝。交友投分,切磨箴規」をアレンジ!?

 

北海道

●海天一色,風雨同舟

hai3 tian1 yi1 se4 ,feng1 yu3 tong2 zhou1

・困難や苦労を一緒に経験する意味。

 

札幌

●冠巾倶是唐時衣,言語同為漢流源。

guan1 jin1 ju4 shi4 tang2 shi2 yi1 , yan2 yu3 tong2 wei2| han4 liu2 yuan2 。

・北海道は黒龍江省へ、札幌市は友好都市の吉林省長春市へそれぞれ支援物資を寄贈。

 

京都

●不畏浮云遮望眼,長安故城有故人

bu4 wei4 fu2yun2 zhe1 wang4 yan3 , chang2an1 gu4 cheng2 you3 gu4ren2

王安石《登飛来峰》から。言わずも知れた長安平安京の関係に思いを馳せます。

 

奈良

●奈何風雨,良人殷切

nai4he2 feng1yu3 ,liang2ren2 yin1qie4

奈何風雨,良人殷切

・上の句と下の句に「奈」と「良」を入れて自県をアピール。

 

横浜

●横山一脈東復西,濱水相連袍與衣

heng2shan1 yi1 mai4 dong1 fu4 xi1 , bin1 shui3 xiang1lian2 pao2 yu3 yi1

・「横」と「浜」を散りばめる工夫は中華街を擁する横浜市には朝飯前⁉

 

 

「花より団子」という現実主義に立てば、これらの詩を贈られたとて、受け取った方には腹の足しにもなりません。まして感染予防や治療の役目を果たすわけでもありません。しかし、わずか漢字数文字のなかに、苦境にある相手に対する支援の気持ちが余すところなく込められており、精神面での“良薬”となったというのが中国のネット上での一般的な反応です。

 

日本語のメッセージが中国語に訳されてネットで拡散し、中国人の心を勇気づけ、鼓舞する言葉として歓迎されるケースもあります。たとえば、「止まない雨はない、必ず晴れる」「うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる」というスローガンを掲げたポスターを貼った店舗の写真がネットで出回っていました。中国語では“没有不停的雨,天一定会晴。互相争就不足,互相分就有余。”と訳されています。

 

 

後者の「うばい合えば足らぬわけ合えばあまる」――は、東日本大震災の被災者に向けた支援メッセージとして知られているそうですが、ご存じ、相田みつお氏による作品です。

 

ネットの書き込みを見ると、この言葉を崇高な精神文明のあらわれだと称賛するものもあれば、処世の上で必要な指針とすべきだと受け止めたネットユーザーもいるようです。ただマスクの供給が追いつかず、商品の買い占めなどの事態が起きるなか、消費者に対する注意喚起というよりも、少々アイロニーが込められているという印象もなきにしもあらずです。

 

 

ともあれ、漢字を通した筆談で意思を通わせること一つとっても、日本と中国の関係は世界的に見ても稀有な存在です。言語を違えても、相互の意図を察することができるエスパーのようなものが、日中両国民に備わっているとしたら、これはまた有意義なことではないでしょうか。(続く) 

 

文:耕雲

[Nanaco新機能] 「新型肺炎」の感染状況をリアルタイムで配信中! ――「新型コロナウイルス」だけじゃない!“正しく恐れる”伝染病もチェック!

 

Nanacoアプリ(Android版)が2月14日にミニマムアップデート。中国国内における「新型コロナウイルス」の感染状況をリアルタイムでご覧いただくことができるようになりました。「新型肺炎」が世界を“震撼”させる一方、米国ではインフルエンザが猛威を振るっているとか。“正しく恐れる”べき伝染病のあれこれも併せてチェックしておきましょう。

 

 

NanacoアプリのAndroid版では、このほどミニマムアップデートが行われ、“新型コロナウイルス感染症”の流行状況をリアルタイムでご覧いただける機能が加わりました。iOS版についても、ただいま準備中です。

 

さて、世界保健機関(WHO)が今回の伝染病に名付けた呼称が「COVID-19」(CoronaVirus Disease, 2019;2019年にコロナウイルスにより発生した病気)。その発表に先立ち、中国の国家衛生健康委員会が命名したのが「新型冠状病毒肺炎」でした。

 

英語の名称は「Novel Coronavirus Pneumonia」(略称NCP)で、中国国内の関連報道を見ると、ほぼ「新冠肺炎」という表記で統一されているようです。

 

一方、日本のニュースでは“新型肺炎”や“新型コロナウイルス感染症”等、まだまだ“表記のゆれ”が見られるのが現状ではないでしょうか。「COVID-19」と表記されるケースは少数にとどまっている印象があります。

 

 

文字通り世界を“震撼(しんかん)”させている“新型コロナウィルス(新冠病毒)”ですが、じつは米国に目をやると、インフルエンザの脅威のほうがずっと深刻に思えてきます。

 

2017年から18年にかけてインフルエンザに感染し入院した人は90万人以上にのぼり、約8万人が死亡したといわれ、今シーズン(2019年から20年)も全米で1900万人が罹患し、死亡者は少なくとも1万2000人を数えると言われているのです。

 

 

米国の人口が3億272億人(2018年)であるのに対して、中国は13億8600万(2017年)と、米国の4.5倍あります。インフルエンザが各国で同じような比率で流行しているとしたら、米国で1万2000人の死亡者がいるならば、中国での死亡者は6万人を数えていてもおかしくはありません。“新型コロナウィルス”(2月17日で死者数1772人)どころの話しではないでしょう。

 

もっとも、インフルエンザは罹患する人が多く、母数が大きい分、致死率は低くなります。効果的な治療薬や対処療法、ワクチンなどが備わっている分、一概に感染力の適格な判定にも至っていない新型コロナウィルスとの比較はできないのかも知れません。

 

 

ちなみに、「パンデミック宣言」がなされた2009年のA型インフルエンザは、214の国と地域で160万以上が感染し、死亡者数も28万5000人に及んだとされています。

 

 

新型コロナウィルスだけでなく、鳥インフルエンザSARS、香港かぜ、アジアかぜ等、中国が発生源となったり、主な流行エリアとなったりした疫病は少なくありません。しかし、致死率の高さから言えば、さらに深刻な伝染病は中国以外が発生地となったものです。

 

たとえば、1967年に発生したマールブルグウイルスは、2004年から05年にかけてアフリカのアンゴラ共和国で329の死亡症例があり、死亡率は88%に達したと言われています。

 

 

近年、惨劇をもたらしたのが「エボラウイルス」で、致死率はじつに50%から90%。世界保健機関(WHO)のデータによると、2019年にコンゴで2407の確定症例があり、死亡者数は1668人にのぼったといわれています。

 

なお、中国で最も死亡者数が多い疫病にはエイズがあり、2018年を例にとると、発病者数は6万4170人、死亡者数は1万8780人に及び、感染予防策に対して大きな関心が寄せられています。

 

 

中国で狂犬病が大きな問題になっていた時期もありますが、発病者数は2015年に801人だったのが、2018年は422人と、毎年減少傾向にあります。人びとの予防意識の向上が功を奏した例だといえそうです。

2020年は“ゾロ目の土曜日”に注目!  「新型肺炎」の話題で“情人節”をド忘れした方へ

 

元宵節が過ぎ、企業活動も再開。とはいえ、寝ても覚めても新型肺炎”の話題ばかり。そのせいか、今日がバレンタインデーをど忘れしてしまったカップルもいるのではないでしょうか。令和2年を迎え、新たな祝日(天皇誕生日)も2月に加わっていますのでカレンダーは要チェック。そして3月の“スーパーチューズデー”が過ぎたら、偶数月の”ハッピーサタデー”にも注目しておきましょう。

 

世界を震撼させる新型コロナウィルスの宿主はコウモリではないか――そんな説がネズミ年の幕開けと同じタイミングでまことしやかにささやかれるようになりました。コウモリは、いわば“空飛ぶ”ネズミ。ねずみ年にコウモリを媒介とした伝染病が蔓延するというのは、なんとも皮肉です。

 

そういえば、干支が“豚”だった昨年は、「豚コレラ」が猛威を振るいました。鳥インフルエンザが東南アジアを席巻した2005年は“酉年”でしたから、来年(丑年)は「狂牛病」(牛海綿状脳症BSE)が問題になるのでしょうか!?

 

干支と伝染病を結びつけるというのはこじつけでしかありません。ですが、オカルト好きのネットユーザーたちは、新型コロナウィルスの流行はもともと“予言”されたものではないかと、あるイラストに注目しています。

 

それが1982年に米国で発売された「イルミナティ」(カードゲーム)の「Plague of Demons」というカードです。描かれているイラストが武漢市にある建物(山寨版“国会大厦”)にそっくりだという“トンデモ説”がネットに行き渡っているのです。なるほど、コウモリとセットになっているとなんだか不気味ですね。

 

ちょっとポジティブな話題に切り替えますしょう。ネズミ年はもともと、物事の始まりを意味し、可能性や変化の年とされ、「庚子(かのえね)」に当たる今年は変化が多い年になると言われています。

 

ひとつ覚えで米国の大統領選と夏季オリンピックがある年が“閏年”と認識している人は少なくないでしょう。さらに今年は「双閏年」の年です。2月が29日まであるだけでなく、陰暦でいうと1年が13か月、384日で計算される年なのです。

 

60年前の「庚子の年」(1960年)は、米大統領選でジョン・F・ケネディが勝利を飾るなど、ドラマチックな年でした。“メイクドラマ”がいくつも続く予感があり、災いが福と転じていくよう期待したいところです。

 

それにミステリアスな暦にも注目しておきたいところです。10月1日は中国の国慶節ですが、伝統行事である中秋節ともダブっています。結果として10月の連休は通年の7日から1日増え、8連休になるそうです。

 

さらに注目したいのが、“ゾロ目”の日です。中国人は偶数の数字を好む傾向にありますが、今年は“ゾロ目”の日はみな土曜日にあたっています。3月までの話題の中心が”スーパーチューズデー”なら、4月以降はさしずめ”ハッピーサタデー”がカギといったところでしょうか。

 

4月4日、6月6日、8月8日、10月10日、12月12日……。こんな巡り合わせを商機ととらえて、もしかしたら「双11節」のようなセールスイベントを仕掛けるECモールも出てくるかも知れません。

 

 

単に“ゾロ目”の日が土曜日だからといって、それがどうしたと突っ込まれる方もいらしゃるかも知れません。とりあえず、記念日情報もチェックしてみましたので、“うんちく”の足しにしていただければ幸いです。(耕雲)

 

 

4月4日はどんな日?

沖縄県誕生の日

       1879年(明治12年

オカマの日

       桃の節句端午の節句の間だから!?

あんぱんの日

       1874年、木村屋総本店が銀座で販売

 

 6月6日はどんな日?

唐招提寺開山忌

       鑑眞の763(天平宝字7)年の忌日

ロールケーキの日

       ロールケーキの形に見える?

おけいこの日・いけばなの日

       芸事を始めるなら6歳の6月6日が吉日?

 

8月8日はどんな日?

そろばんの日

       「パチパチ」と音をたてるから。

デブの日

       「8」の地のふくよかなイメージ。

発酵食品の日

       「はっ(8)こう」の語呂合せ。 。

 

10月10日はどんな日?

東京オリンピック開会の日

       1966~1999年の間は「体育の日

双十節

       1911年、清国で辛亥革命

銭湯の日

       「せんとお(千十=1010)の語呂合せ。

 

12月12日はどんな日?

漢字の日

       清水寺で「今年の漢字」を発表する日

杖の日

       杖を持ってイッチニ(12)?

バッテリーの日

       投手と捕手のポジションは"1"と"2"

武漢「火神山医院」で無人コンビニが営業中 | Nanaco Geekly News 2020.02.13

2020/02/12

 

聴けば、見えてくる!7つの話題でお届けするチャイナ ギークリー インサイト微信公衆号「HeyNanaco」では、毎週1回、中国のローカルメディアのニュースからピックアップしたギークリーな話題を7つ選び、音声と文字でお届けいたします。

 

新型コロナウイルス感染による肺炎患者を治療する武漢火神山医院に開設した24時間営業の無人コンビニが話題になっています。このコンビニは、10日間の突貫工事で竣工した病院と同じタイミングで2日にオープン。わずか1日の施工で完成し、医療従事者らのニーズに応えています。

消毒用品、清掃衛生用品、インスタント食品、日用雑貨等が配架された店舗には、店員やレジ係が配置されていません。アリババ傘下の「淘鮮達」のセルフ会計システムを採用し、利用客は商品を選んだ後、指定のコードをスマートフォンで読み込み精算を終えます。「非接触」でのプロセスをコンセプトとしており、レシートの受け取りも必要ありません。

無人コンビニは2017年に誕生し、一時はセンセーションを巻き起こしたものの、その後は利用客数が伸びず、想定した収益も見込めないために閉店するケースが相次いでいました。このほど感染地域に緊急投入されたことで、再び「ニューリテール」の旗手として再び存在感が高められるかどうかに注目が集まっています。

 

[出所:PingWest品玩 2020-02-04ほか]

 

 

北京を拠点とする人工知能スタートアップのMegvii Technology(メグビー・テクノロジーズ、昿視科技)は4日、同市の海淀区でAI体温測定システムの運用をスタートさせました。

このシステムは、人混みの中でも赤外線カメラを使って発熱がある人を識別し、さらにAIテクノロジーを活用し、人体や人相の情報を元に位置の特定などが行えるソリューションです。今回は海淀政務ホールや同区の一部地下鉄駅等で運用が開始されました。今後は、鉄道駅、バスターミナル、空港等、より人の流動が多い場所で応用されていくことが想定されます。

 

[出所:界面新闻 2020-02-04ほか]

 

中国の分類情報サイト「58同城」が発表したデータによると、新型コロナウィルスによる感染拡大が続くなか、2月10日に業務を再開した企業は47%に過ぎないとしています。アリババやテンセント等のIT企業大手は、出社日を17日または24日以降に延期しています。

住民の外出の際に出入証明の提示を求めるマンションも多く、一方、公共交通機関の全面的な復旧時期が見通せません。多くの飲食店も休業中であり、就労者の職場への復帰がいっそう困難になっているのが現状です。

すでに業務を再開した企業でも、感染防止対策に入念な対応を余儀なくされています。社員全員の体温をモニタリングするほか、マスクを支給し、就業中の着用を義務づけている企業も少なくありません。外食を禁止し、社員の座席を分散させ、自動車通勤を奨励するなど、人との接触による感染リスクの低減に躍起になっています。

リモート会議にZoom等のツールを活用するケースも目立ちます。ただし、すべての在宅勤務者が集中して作業に打ち込めるスペースを確保できるとも限りません。綿密なコミニュケーションを図るうえで、ネット会議は抜本的な解決策にはならないという見方もあります。

 

[出所:EMBA 2020-02-12ほか]

 

 

深セン市第三人民医院は、深セン大学と深セン市天深医療器械有限公司とともに、このほど2019新型冠状ウイルスIgMおよびIgGの抗体化学発光検査キットの共同開発に成功しました。

血清または血漿からサンプルのタイプを検査し、22分で結果が得られるとしています。血液サンプルの採集が容易で、医療事業者の感染リスクを低減し、実験室での複雑な検測プロセスが省けるものと期待されています。一方、深セン市天深医療器械有限公司は2015年に設立。体外検測キットの製造に従事する企業です。

 

[出所:市界 2020-02-11ほか]

 

衛生用品が不足するなか、アパレル関連や紙製品の製造業者だけでなく、フォクスコン、グーリー、BYD等、自動車やスマートフォンの生産に従事するメーカー等、約20社が現在、マスク生産に乗り出しています。

BYDが生産するマスクと消毒液は2月17日前後にも出荷が予定されており、今月末には一日あたりの生産量がマスク500万枚、消毒液5万本に達する見込みです。マスクの原材料として使われるポリプロピレンが防音用素材として自動車の車体にも使用されていることから、他の自動車メーカーでも自社での研究、上流サプライチェーンとの連携によってマスク生産に着手するケースは少なくありません。新工場の建設を進めている上汽GM五菱汽車は、N95マスクについては4本、一般の医療用マスクについては10本、それぞれ生産ラインの設置を進めています。一日あたりの生産量は170万枚を見込んでおり、2月末には生産が開始する予定です。

 

[出所:21世紀経済報道 2020-02-11ほか ]

 

ネット配車予約の最大手「滴滴」は11日、武漢、大連、洛陽、鄭州ハルビン等の都市で、車内に隔離フィルムを設置してサービスを提供していくと発表しました。これは運転席と後部座席の間に取り付ける透明フィルムで、ウイルス感染防止を目的とした即席の“シェルター”というもの。「滴滴」は今後もこの隔離フィルムを取り付けた車を増やしていく意向です。

一方、遼寧省瀋陽市は6日、公共交通機関やタクシーの利用を「実名制」にしたことで注目を集めました。美団打車技術が同市の交通運輸局とともに投入したシステムによって実現したもので、バスや地下鉄、路面電車といった公共交通ツールだけでなく、タクシーの利用時にもこのソリューションが利用されます。乗客がWeChat(微信)で所定のQRコードを読み取ると、本人の連絡先情報が自動的に記録される仕組みです。ウイルス感染が発生した場合、その経路の把握を行う等、トレーサビリティーの根拠として活用していくことが見込まれています。

 

[出所:中国新聞網 2020-02-09ほか]

 

新型コロナウィルスによる肺炎の感染拡大によって、大型イベントが中止または延期、規模を縮小するケースが増えています。4月17日から19日に行われる予定だった自動車レースの最高峰、F1シリーズ第4戦の中国グランプリも2月12日、延期が発表されました。

一方、海外に目を向けると、24日から27日までスペイン・バルセロナで実施される予定の「MWC Barcelona 2020(通称MWC2020)」の開催が危ぶまれています。10日にソニーモバイルコミュニケーションズNTTドコモが、12日には楽天がそれぞれ参加の取りやめを発表しており、一部報道によるとインテルFacebook、通信会社の米スプリントも不参加の方針が伝えられています。

3月下旬の開催が予定されていたバーゼル芸術展香港展示会もすでに中止が発表されています。

 

[出所:環球時報 2020-02-10ほか]