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[Vol.7] 今日のお題:空気浄化&中国の豆知識|[連載]ポスト・コロナ時代はどうなる? 中国の“あるある”​

 

【[Vol.7] 今日のお題:空気浄化&中国の豆知識|[連載]ポスト・コロナ時代はどうなる? 中国の“あるある”】ここ数日、Nanacoが本拠地としている大連では、朝霧に覆われる日が続いています。沿岸都市ならではの気象現象ではありますが、まさか大気汚染が関係してるのではないかと気になりPM2.5の数値を調べてみましたが30台でした。まずまずといったところでしょうか。ちなみに上海の数値は70台でした。

PM2.5の話題はどこへ!?

 

 

ふと気づけばPM2.5について意識したのは久しぶりのことです。新型コロナウィルスの話題に席巻されてしまったせいもあって、PM2.5の数値が巷の話題になることは近頃ではほとんどなくなってしまいました。


実のところ、巣ごもり生活を余儀なくされた時期は特別だったとしても、中国各地における空気質は数年前と比べれば着実に改善してきているのでしょう。電気自動車の普及やクリーンエネルギーの採用、さらには非分解性プラスチック製品の使用禁止などの取り組みが数年後には大きな果実として実るのではないでしょうか。

 

海南省で10年後、燃料車の販売がゼロに

 

 

今朝12日付「時事速報」では、海南省が2030年にガソリン車の販売を終了するというニュースを報じていました。海南省では、大気汚染解消のために微小粒子状物質PM2.5の指数を30年までに一桁台に引き上げることを目標としているそうです。ここ数日の海口のPM2.5の数値は20程度であり、そこそこ良好な水準だと思われますが、さらなる高みを目指していくというわけです。そのため、新エネルギー車の購入を奨励しており、5月にはNPB購入者に対して1台につき1万件の補助を行うことも発表されています。

 

 

こう考えると、冬場にPM2.5の数値が3桁となるのが当たり前だった時代とは隔世の感があります。中国生活し始めてスギ花粉症の症状はなくなったものの鼻毛が伸びやすいとか、気管支を痛めやすいとか、女性であれば(北方に住む場合、)肌が荒れやすいなどと悩むのは序の口で、PM2.5は見えない敵として人間の生存に対する脅威として見なされていた気がします。上海でしたらピークは2012年から14年くらいだったでしょうか。PM2.5の数値が400台を記録した日は当たり一面が視界ゼロとなり、空気が焦げ臭く感じたのを記憶しています。

■「グリーン」への関心も高揚

 

 

さまざまな手段が講じられる空気のクリーン化対策。その一方で、きれいな空気を求める人びとの意識もかなり高まってきました。かつて内陸部で、緑化政策と称してハゲ山にペンキを塗るといった奇聞・珍聞が話題になったことがありましたが、いまでは庶民のレベルでも観葉植物に関心を持ち、家庭園芸を趣味にする人たちも目立ってきました。

 

でも、緑化に関心を持ち、空気をよりクリーンにしていこうと努めるのは喜ばしいことですが、でもどうか日本の鉄道文化には温かい目で見守ってほしいと思います。なぜなら、日本の鉄道にある“燃料車”は夢を運ぶ列車です。大気汚染対策のなかでSLだけは標的にしないでほしいというのが、多くの“鉄ちゃん”たちの願いなのではないでしょうか。(文:耕雲)

☆[中国の豆知識]☆

 

▶喫煙条例

上海:2017年3月に喫煙に関する条例が改正施行され、屋内や公共交通機関の内は全面禁煙、屋外でも学校や病院、競技場、公演会場、文化遺産などの公共施設付近では禁煙となった。喫煙室も撤去。違反者には罰金が科せられるようになっています。

 

▶乾燥対策

中国は北方地域では冬季のみならず空気の乾燥が見られる傾向があります。乾燥に弱い人は、季節にかかわらず、リップクリームやのど飴など、保湿対策用品を持参するとよいでしょう。