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スマホ要らずの「無感サービス」 ツァイニャオが全国で進化中

 

「宅配スマートボックスの利用は顔認識で24時間OK。外出しないなら無人車がパンクチュアルに荷物をお届け」―――そんな当初はSFの世界かと思われていたライフスタイルがいまリアルに体験できる社会が訪れています。

 

ダブルイレブンに並ぶ大規模セール・イベント「618」が近づくなか、アリババグループ傘下のツァイニャオネットワーク(Cainiao)は5月27日、宅配スマートボックスの荷物保管料を引き続き無料とすることを明らかにしたほか、全国の配達スポットでデジタル化のアップグレードを行い、日常的に無感サービスが体験できる体制を構築しているとしました

 

現在、全国の1日当たり荷物取扱量は2億件を超えており、配達業務ではデジタル化が加速化しています。国家郵便局のデータによると、2020年4月、全国で取り扱われた荷物は65億件に達しており、この天文学的な数値がなおも膨張を続けていくことで、配達現場に大きなプレシャーを与えています。

 

 

ツァイニャオはすでに杭州、上海、天津、成都等、複数の都市で、無人車が通常運営されており、スマート技術を用いた荷物のスピーディーな受け取り、顔認識による発送等のハイテクノロジーが実用化しています。

 

従来の受取り代行やセルフ宅配ボックスと比べ、ツァイニャオの宅配スポットは「最後の100メートルの物流ソリューション」として、煩雑なプロセスをより効率的にし、スマート技術にもとづいた多元的でより便利な宅配サービスへのレベルアップが図られています。アリババの最新の財務報告では、ツァイニャオは3月、一日に取り扱った荷物の量が前年同期比で倍増したこと明らかになっています

 

無感サービスが全国的に広がりを見せるにつれて、配送スポットでは、人、荷物、場所のデジタル化がアップグレードし、より快適な消費体験ができるようになっているのです。

 

【参照:環球網 2020-05-27】

大連で「ショッピング祭り」開催へ 4か月を超えるロングランイベント

 

“コロナ”禍が明けた中国の各都市ではいま、官民挙げての消費刺激策への取り組みが盛んになっています。大連市も例外ではなく、同市は「観光振興クーポン券」の発行に引き続いて、このほど「2020大連ショッピング祭り・0411消費シーズン」の実施を正式に発表しました

ロングランが予定される“買い物祭り”

 

 

「2020大連ショッピング祭り」は5月29日から10月8日まで4か月11日間にわたって行われる一大買い物キャンペーンで、新型コロナウイルスの影響で停滞していた消費活動のV字回復をねらった消費促進策です。

 

フェスティバルの初日となる5月29日には、新マート(中山区)でイベントが実施される模様で、さまざまな演出やラッキードロー、消費券の配布、ライブ中継による販促イベントが行われる予定です。

 

なんといっても足掛け4か月11日間に及ぶロングランイベントです。主要なものだけでも11の“フェスタ”があり、予定されている各種イベントは200余。参加する企業数は1,000、店舗数は20,000以上にのぼります

 

会場となるのは、主要な商圏や商店街、レジャープラザ、早夜市など。各イベントに関する情報は、「大連ショッピング祭り」の微信公衆号、Alipay生活号、TikTok、微博、市民クラウドAPP、雲閃付APPにゲートウェイが設けられ、参加申込が必要なものはこちらから手続が可能と見られます。

 

「ショッピング祭り」の期間中は、主要商業圏、商店街、参加企業等が営業時間を夜22時まで延長するほか、主要バス路線や地下鉄の運行時間も延長される見込みです。さらには、市民や旅行者向けに、数量限定で「無料地下鉄バス乗車カード」も配布される計画があるそうです。

11の主要イベント

 

では、プレスリリース記事等を参考に、フェスティバル期間中に予定されている11の主要イベントをご紹介しましょう

★[6月]★

 

 

 

★[9・10月]★

そのほか消費券の発行も!

 

以上の11項目に渡る重要フェスタのほかにも、「中古家電下取りキャンペーン」、「大連コミュニティー“恵民互助”月」キャンペーン、「連国際消費品牌博覧会」「“大連日本商品交易会”」「大連国際汽車展覧会」「商業企業と服飾博覧会との連携」等50余りのプロジェクトと提携したイベントが予定されています。

広東省で豪雨が直撃  浸水で多数のEVが廃棄処分に

 

大雨集中期“龍舟水”に突入した中国・広東省、このほど土砂崩れや浸水したトンネル内に車が閉じ込められ死亡事故が発生するなど深刻な被害がもたらされました。“竜舟水”(龍舟水)とは、華南地区で生じる自然現象のひとつで、端午節前後に降り注ぐ大雨を指し、反陽水または同行水、竜降水、発竜水、端午水といった呼称もあります。

 

多数の車両が水没

 

 

今回、竜舟水の被害を最も大きく受けたのが広州市と東莞市で、特に広州市は21日夜の豪雨で、住宅や街中の地下駐車場などが大量浸水しました。魚が道路を泳ぐなどの衝撃的な光景を写した画像がネットで拡散されている一方、情報サイト「ShenzhenFan」によると、5月25から26日にかけて再度、大雨の被害を蒙る恐れがあると警告が発令されていることが紹介されています

 

 

EVの多くが廃棄処分!?

 

 

今回の豪雨で浸水、冠水した自動車は数多にのぼるなか、被害の補償をめぐって電気自動車(EV)が抱える問題点について「環球Tech」等の情報サイトが指摘しています。自動車が一度水没してしまうと、外見上は損傷がないように見えても、電気系統などが壊れ、修理ができないために全損扱いになるケースがあることは燃料車も同様です。電気自動車の場合はそれがより顕著で、多くの状況で保険公司が廃棄処分の処理をしていることを同サイトは伝えています。

 

全損扱いとされてしまうのは、バッテリーの交換コストが高くつくためで、交換費用が自動車の購入費の50%以上、場合によっては自動車の価格より割高になるケースさえ報告されています(「全国エネルギー情報プラットフォーム(能源信息平台」19年9月5日付記事)。電気自動車は伝統的な燃料車と比べて水害に対して脆弱で、テスラを例にとっても、浸水、冠水した車両は最終的に廃棄処分の扱いとなっています。

 

続く竜舟水の襲撃に備えて

 

 

季節の変わり目にあり、今後も集中豪雨やゲリラ豪雨を起因とする被害がもたらされることが危惧されています。地震や噴火による津波で車が浸水した場合、車両保険の補償対象外となるのが通常ですが、大雨による浸水、冠水については加入した保険が対応しているケースかどうか確認が必要です。余力があれば浸水、冠水被害をフォローした保険を購入するなど見直しをしたいところです。

[参照:環球Tech 2020-05-25 等]

 

大連・旅順口「華醞牡丹園」の“天空の鏡”に注目

 

【[5/23~6/7]“花の王様”と“天空の鏡”がお出迎え――大連・旅順口  華醞牡丹園】突然ですが、現在は牡丹のシーズンだそうです。牡丹といえば、中国の国花――――と思いきや、意外にも中国にはまだ確固たる国花が選ばれていないというのが実状です。国旗の五つ星を意識して、牡丹、梅、菊、蓮、蘭を国花にしようという動きもあるそうですが予断は許されません。もっとも、かりに一択ということであれば、牡丹がイチオシ人気にほかなりません。

牡丹が有する“王者の風格”

 

 

昨年7月15日に、中国花卉協会が、中国林業ネット、中国花卉花卉協会のサイト、および同協会のWeChat公式アカウントで「私の心の中にある国花」をテーマに投票を募ったところ、同月22日までに36万以上の票が集まり、約8割が牡丹に投票されていたそうです

 

艶やかな大輪の花を咲かせる牡丹の花言葉は「風格あるふるまい」「王者の風格」「富貴」「高貴」「壮麗」等。まさしく“花の王”と言われるだけの貫禄がありますが、“傾国の美女”の喩えとしても有名です。中唐の詩人、劉禹錫(りゅう うしゃく、772~842年)の詩には、「唯牡丹のみ、真の国色有り」(ただ牡丹のみは、まことに天下一の美女ともいうべき美しさだ)という一節があるそうです

 

さらに、李白は、“傾国の美女”である楊貴妃と牡丹の花を並べ、「名花傾国両相歓、長得君王帯笑看」(牡丹の花も絶世の美人楊貴妃も、どちらも共に歓び、末永く帝王の笑顔に浴することができた」と詠んだそうです

 

旅順口にある絶好の鑑賞スポット

 

 

このように悠久の中国の歴史とも密接な関係がある牡丹を鑑賞するうえで、絶好のスポットが大連にありました。場所は旅順口区長城街道に、総敷地面積1260畝(ムー、1ムーは0.0666ヘクタール)という、牡丹をテーマとした公園がにわかに脚光を浴びているのです。

 

 

牡丹を中心に、3万におよぶ色とりどりの花の饗宴といった体をなす敷地内には、500年の歴史があるという「牡丹王」もあるそうです。個性的なイベントの告知も折々行われており、家族連れにもお勧めのスポットだといえそうです。入場料は50元。おそらくネットではより安い料金でゲットすることができるでしょう。桜のシーズンだった先月末は、203高地の桜花園とのセットチケットが60元で販売されていました

ファンタジックな「天空の鏡」

 

 

このテーマパークの見どころはつきませんが、最近、とくに脚光を浴びているのが、中国全土で初めてとも言われる「天空の鏡」です。見渡すかぎりの花の海原は圧巻で、あたかも桃源郷を漫遊しているかのようなファンタジックな体験ができると評判です。

 

なお、「天空の鏡」を体験できるキャンペーンが5月23日から6月7日まで実施されている模様です。ご興味がありましたら、同スポットを紹介する下記記事をご参照ください。文章後半にクーポン券の受け取り方を示した説明が記載されています。この記事を自身のWeChatのモーメンツでシェアし、そこに【誰和我一起去】とコメントを入れれば、(キャンペーン中であれば)現地でクーポン券が受領できるそうです

 

 

【大连首座7D天空之镜与蓝天交相呼应...关键是天空之镜门票免费送!】

<https://mp.weixin.qq.com/s/WGvwn7pUyxqOBZvYx5hJZg>

「まずい・高い」老舗ブランドにネットは厳しい目

ラッキンコーヒーが上場廃止

 

中国でコーヒーチェーンを展開する「瑞幸咖啡」(以下、ラッキンコーヒー)は19日夜、NASDAQが15日に上場廃止を伝えてきたことを明らかにしました。第一財経YiMagazineやブルームバーク等、内外の大手メディアが報じています。

 

同社の不正会計問題を機に4月7日から停止をしていた株式取引は20日には再開しており、請求日から30日から45日の間に行われる公聴会が始まるまでは上場が継続されます。

 

 

粉飾決算など会計問題に絡む懸念材料や情報開示における重要な問題が浮上してきたのは4月2日のことでした。売上高のうち約22億元(約330億円)が架空取引などで水増しが行われたとされています

 

 

ランキングコーヒー2017年に創業しました。ナスダックに上場したのは2019年5月17日のことで、創業から費やした時間はわずか18か月中国企業の最速上場記録を塗り替えています。一方、総店舗数も米スターバックスを越えるなど話題に事欠きませんでしたが、不正会計のスキャンダルで消費者の信頼も失墜してしまいました。ネットの書き込みでは「上場取り消しは当たり前だ。風上にも置けない企業に中国で上場してはもらいたくない」等、厳しいコメントも少なくありません。

老舗ブランドへの辛辣な評価

 

 

中国のスターバックスともうたわれたラッキンコーヒーのスキャンダルから上場廃止通知までの経緯が話題をさらっている一方で、中国国内での老舗ブランドの“上場廃止”についても注目が集まっています

 

天津名物「狗不理」を運営する天津狗不理食品股分有限公司5月11日に全国中小企業株式譲渡システム(National Equities Exchange and Quotations、通称NEEQ)での上場をとりやめたのです。「時代周報」が5月15日付で伝えたところによると、「狗不理」の収益事情は好ましく、2019年の純利益は前年比で17.22%伸張したとされていますが、上場廃止の背景として同社は業務の発展および長期的な戦略発展プランのニーズ、ならびに経営の実状を鑑みたことを挙げています。

 

「狗不理」といえば、北京の「全聚德」に並ぶ由緒あるブランドであり、袁世凱西太后に献上したというエピソードもあるそうです。しかし、近年では消費者の評価は辛辣で、ネットでの書き込みを見ると、「まずくて高い」「コスパが悪い」「(同社が)事業を多角化すれば役に立たない代物」という意見がありました。いずれにせよ新興ブランド台頭などで加熱する競争や、消費者の世代交代などの影響を受け、「狗不理」の評判は下がりこそすれ回復することはなかったと見られます。このことは北京の伝統グルメ「全聚德」についても同様のことが言えるかも知れません。

「狗不理」は健康市場にターゲット

 

 

同社は2005年に天津同仁堂が当時、1億600万元で買収し、以来、冷凍食品の販売を始め、ビジネスモデルの転換を図ってきました。その他、高級レストランの経営にも乗り出し、天津狗不理大酒店(和平路店)、狗不理大酒店(蘭州西関店)を開業しましたが、消費者にとってはこれらのレストランで食事をするのはステータスシンボルぐらいの意味しかなさなかったと見られます。

 

その後、2012年にはコーヒー産業にも着手し、14年には高楽雅珈琲国際有限公司がのブランド使用権を取得するなどしましたが、こちらは伸び悩み、2019年の時点で60店舗にとどまっています。現在は、中国が掲げるスローガンである「大健康」にターゲットを置き、オーストラリアの健康食品ブランドであるHenry Blooms、プロバイオティクス研究で最先端を行くBJP実験室等を買収するなど国際市場も見据えた展開を行っています。