「One Piece」テーマに旗艦店
羅森(瀋陽)便利店有限公司(本部: 瀋陽市和平区天津南街46号、総経理:時田貴史、以下、「ローソン瀋陽」)は5月30日、遼寧省瀋陽市中街にあるショッピングセンター大悦城に、東映アニメーションとのコラボによる旗艦店をオープンしました。ローソンがアニメコラボ店を開業するのは中国東北部では初めて。
「One Piece」をテーマ
このほど瀋陽市の繁華街である中街にオープンした大悦城店は、ローソン瀋陽の旗艦店という位置づけで、人気アニメ「One Piece」の海賊船をコンセプトとしたアニメコラボ店です。
日本と比べて手狭な印象がある一般的な中国のコンビニ店とは異なり、同店舗ではイートインスペースに余裕を持たせ、商品ラックやテーブルほか店舗一面をアニメキャラクターで埋め尽くすなどユニークな演出が施されています。
開店日は長蛇の列に
開業初日となった5月30日は、オープンを待ちかねるアニメファンらが長蛇の列がつくる模様がSNSで多く共有されていました。
バッジや冷蔵庫用マグネット、ブレスレット等といったバラエティーに富んだコラボグッズを目当てに来店する若者が多く見られ、壁絵やフィギュア等を背景に記念撮影をする光景も散見されました。
“聖地巡礼”のスポットに?
ローソンの関係者によれば、若い世代の消費層のニーズに沿い、今後も不定期に店舗のテーマ変更や模様替えを行っていくとしています。
なお、同店では6月5日まで開店セールを実施しており、プライベートブランドの商品やおにぎり等を割引価格で提供しています。
[参照:羅森Lawson瀋陽 公式アカウントほか]
ヤマハの“黒科技”報道、なぜか実証実験地を書き換え!?
テレビやネット中継で観戦するファンの声援・拍手をスタジアムの選手に届けよう――そんなコンセプトで大手楽器メーカーの「ヤマハ」が開発した“リモート応援システム”の実証実験が27日、静岡県磐田市の「ヤマハスタジアム」で実証実験が行われ、ネットで話題になっています。
■心はずませ選手に届け!
日本では、プロ野球は6月19日から、Jリーグは同月27日もしくは7月4日からの開幕が目されていますが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策を念頭に“無観客試合”となることが想定されます。こうした中、ヤマハが開発した「リモート応援システム」に熱い視線が注がれています。
このシステムはスマートフォンなどで使える専用アプリで、モニター上に表示される「歓声」や「拍手」などのボタンにふれると、スタジアムに設置されたスピーカーを通じて選手に歓声や拍手を送られるというものです。ファンが自分の声をそのまま届けることもでき、地元紙静岡新聞の報道によると、27日に磐田市のヤマハスタジアムで行われた実証実験では、特設した26台の既設の音響機器を通し、スピーカーで、音の大きさや響き方等を開発担当者たちが念入りにチェックを行ったとしています。
■中国ネットの反応
このニュースに中国ネットも飛びつき、テクノロジー関連のニュースを配信する「快科技」や、ショートムービー等を扱う情報サイト「梨視頻」の微博公式アカウントが記事として配信しました。微博では、「#雅马哈公司推出远程喝彩软件#」(ヤマハがリモート喝采アプリをリリース)と題したハッシュタグが付けられ、ネットユーザーによるコメントも寄せられています。
ネットユーザーのコメントでは、「実のところは現場にいるならもっと参加している意識が高まるんですけどね」と、やはりリアルな観戦体験を望む声がある一方で、日本ならではの“黒科学”(ハイテクの意味)に高い関心が見られます。「カラオケボックスやKTVの喝采機能を思い出した」「ある意味、コロナが科学技術の進歩を促しているといえる」「ヤマハがまたテクノロジー・ツリーを弄び始めた」「隣人宅にはこれまた迷惑な話しだ」というように、実用化を心待ちにしている声もありました。
■なぜか書き換えられたスタジアム名
ただ、中国での報道の仕方について気になったことが一つあります。NHKを始め日本の報道では、当該のシステムの実証実験地を「磐田市のヤマハスタジアム」としてあるのに、中国の報道では、「能容纳5万人的静冈县体育场(5万人を収容できる静岡県のスタジアム)」と書き換えられているのです。
「磐田市」の知名度が低いからでしょうか。同市の人口はわずか約17万人程度。それに市のホームページを見るかぎり、中国には同市と友好都市関係を結ぶ都市はなさそうです。しかし、中国人が磐田市を意識する機会はほとんどないかと思いきや、中国のニュースサイトで「磐田」を検索すると、「磐田喜悦」(ジュビロ磐田)に関する記事がズラズラとヒットするのです。とてつもない数のサッカーファンが存在するのが中国です。磐田市のことは知らなくても、ジュビロを通して「磐田」の名前を見たこと(聞いたこと)があるという人は意外に多いのかも知れません。
一方、県の傘下に市があるという日本の行政制度になじみがない中国人からすれば、“静冈县体育场(静岡県のスタジアム)”と記されていることで、とんだ田舎の球場ではないかと勘違いする人がいても不思議ではありません。中国で県といえば、区よりも下のランクだからです。果たして“磐田”の名前を伏せ、わざわざ“静冈县体育场”と書き換えるのは妥当だったのでしょうか?
■知られざる「磐田」の著名人パワー
以上、中国での報道に難癖をつけてしまいましたが、あまり疑心暗鬼になっても仕方ありません。とりあえず、テクノロジー記事を通したせっかくのアピールの機会を逸してしまった磐田市に援護射撃をするつもりで、最後に同市のPRをさせていただきましょう。
同市は、すでに触れたJリーグのジュビロ磐田だけでなく、ジャパンラグビートップリーグのヤマハ発動機ジュビロの本拠地でもあるなど「スポーツのまち」として存在感を誇示しているほか「産業のまち」でもあります。ヤマハ発動機やスズキのオートバイ・自動車工場、河合楽器製作所や東洋ピアノ製造のピアノ工場、浜松ホトニクスの電子管、半導体製造工場、地場産業であるベルベット・コーデュロイといった繊維産業、その他に香料(高砂香料工業)などの製造拠点があります。
そして、最後に取り上げておきたいのが、中国人(とくに若い世代の方)にとってもとてもなじみがある有名人を“量産”していることです。以下、中国のニュースサイトでも関連記事が多くヒットする4人の有名人をピックアップしましたのでご参考まで。
③伊藤美誠
卓球で世界ランキング2位。中国の卓球ファンが最も“強敵”として意識する存在。
④深川麻衣
⑤水谷 隼
リオ五輪で日本人初となるシングルスの銅メダル。ITTF世界ランキング最高位は4位。
親子で楽しむ中国テーマパーク特選
6月1日は中国の“子どもの日(児童節)”です。お子さんのパラダイスと言ったら何と言っても遊園地。あいにく国定休日ではありませんので、この日に足を運べる方は限られているかも知れませんが、お子さんがいらっしゃる方には知っていて損がないのが遊園地についての情報です。「親子で楽しむ中国テーマパーク特選」と題して10か所を勝手気ままにランキング付けしましたのでご参考にされてください。
■“第2波”防止にあの手この手
RecordChinaは28日付けのニュースで、人民日報系の環球時報が5月28日、フランス通信社(AFP)の報道(27日付)を引用し、営業再開に向かう日本国内の遊園地が講じる新型コロナウイルス感染拡大予防策について紹介しています。
同記事では、東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンの営業再開に目処が立たないなかで、東日本・西日本遊園地協会が合同で「新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を発表したとしています。
「ガイドライン」では、来場者に「マスク着用」やジェットコースターや他のアトラクションを楽しむ際のマナーとして「大声を上げない」ことなどを求めているほか、お化け屋敷やマスコットを登場させるイベントに従事する職員に対しては、来場者との“ソーシャルディスタンス”を保持するように指示が盛り込まれています。
■上海ディズニーランドでは......
一方、東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオを尻目に、5月11日に営業再開にこぎつけた上海ディズニーランドでは、入場者数の制限を含め、当面の間、新しい運営方式のもとで営業されていることが各報道で伝えられています。
上海ディズニーランドでは、入場券の事前購入・来園予約、パーク内の待合エリア・レストラン・アトラクション施設、その他の施設で安全なソーシャルディスタンスを確保すること、消毒回数を増やすこと等、念を入れた取り組みが行われているようです。
お子さんを連れて遊園地に出向かれる場合は、以上の事項を念頭に置かれ、くれぐれもコロナ対策には抜かりがないようにご配慮のうえお楽しみください。
■親子で楽しむ中国テーマパーク特選
上海ディズニーランドは2016年6月16日に開園。中国本土で初、アジアで3番目、世界で6番目となる“夢の国”。
日、中、米、欧など各方面の優れたアイデア、企画、デザインを結集し世界最大のハローキティテーマパークが誕生。ハートフルで夢いっぱいの空間が、環境へのきめ細かい配慮のもと創り出されています。
敷地面積は約133ヘクタール。スイス、オランダ、ドイツ、イタリア、米国などから設備を導入し、70のアトラクションを開設。垂直ジェットコースターやギネス世界記録を保持する十環ジェットコースター、業界デザイン金賞に輝いたモータージェットコースター、ジャイアントハンマー、U型スケートボードなど世界最高峰のアトラクションが売りです。
総投資20億元。35万平方メートルという敷地を有する「深センハッピーバレー」は9つのゾーンに分かれ、100以上のアトラクションを有しています。
森林をテーマとした新世代のレジャースポット。森林世界、森林水世界、四季恒温水楽園及び四季悦リゾートホテルをカバーしています。
市内から少し離れたところにあり、車がないと少々不便。アトラクションはそれなりに充実。
日本でも風評が絶えなかった言わずと知れた元祖中国版“ディズニーランド”。天安門から15キロの距離にあり、敷地面積は約35万平方メートルに及んでいます。
2006年にオープン。大連海昌集団とシンガポールの西瑞克石油有限公司の共同投資により建設。敷地面積は47万平方メートル。大連ディスカバリーランドまたはキングダムオブディスカバリーとも呼ばれます。
天津を代表する大型テーマバークで、「トリンプ・キングダム」と呼ばれます。スケールの大きさ、サービスのレベルなどせ魅力を訴求。
武漢マヤビーチウォーターパークは華中地区唯一の大型ウォーターテーマランド。観光客とのインタラクティブ性を重視したこだわりある設計に定評があります。
スマホ要らずの「無感サービス」 ツァイニャオが全国で進化中
「宅配スマートボックスの利用は顔認識で24時間OK。外出しないなら無人車がパンクチュアルに荷物をお届け」―――そんな当初はSFの世界かと思われていたライフスタイルがいまリアルに体験できる社会が訪れています。
ダブルイレブンに並ぶ大規模セール・イベント「618」が近づくなか、アリババグループ傘下のツァイニャオネットワーク(Cainiao)は5月27日、宅配スマートボックスの荷物保管料を引き続き無料とすることを明らかにしたほか、全国の配達スポットでデジタル化のアップグレードを行い、日常的に無感サービスが体験できる体制を構築しているとしました。
現在、全国の1日当たり荷物取扱量は2億件を超えており、配達業務ではデジタル化が加速化しています。国家郵便局のデータによると、2020年4月、全国で取り扱われた荷物は65億件に達しており、この天文学的な数値がなおも膨張を続けていくことで、配達現場に大きなプレシャーを与えています。
ツァイニャオはすでに杭州、上海、天津、成都等、複数の都市で、無人車が通常運営されており、スマート技術を用いた荷物のスピーディーな受け取り、顔認識による発送等のハイテクノロジーが実用化しています。
従来の受取り代行やセルフ宅配ボックスと比べ、ツァイニャオの宅配スポットは「最後の100メートルの物流ソリューション」として、煩雑なプロセスをより効率的にし、スマート技術にもとづいた多元的でより便利な宅配サービスへのレベルアップが図られています。アリババの最新の財務報告では、ツァイニャオは3月、一日に取り扱った荷物の量が前年同期比で倍増したこと明らかになっています。
無感サービスが全国的に広がりを見せるにつれて、配送スポットでは、人、荷物、場所のデジタル化がアップグレードし、より快適な消費体験ができるようになっているのです。
【参照:環球網 2020-05-27】
大連で「ショッピング祭り」開催へ 4か月を超えるロングランイベント
“コロナ”禍が明けた中国の各都市ではいま、官民挙げての消費刺激策への取り組みが盛んになっています。大連市も例外ではなく、同市は「観光振興クーポン券」の発行に引き続いて、このほど「2020大連ショッピング祭り・0411消費シーズン」の実施を正式に発表しました。
ロングランが予定される“買い物祭り”
「2020大連ショッピング祭り」は5月29日から10月8日まで4か月11日間にわたって行われる一大買い物キャンペーンで、新型コロナウイルスの影響で停滞していた消費活動のV字回復をねらった消費促進策です。
フェスティバルの初日となる5月29日には、新マート(中山区)でイベントが実施される模様で、さまざまな演出やラッキードロー、消費券の配布、ライブ中継による販促イベントが行われる予定です。
なんといっても足掛け4か月11日間に及ぶロングランイベントです。主要なものだけでも11の“フェスタ”があり、予定されている各種イベントは200余。参加する企業数は1,000、店舗数は20,000以上にのぼります。
会場となるのは、主要な商圏や商店街、レジャープラザ、早夜市など。各イベントに関する情報は、「大連ショッピング祭り」の微信公衆号、Alipay生活号、TikTok、微博、市民クラウドAPP、雲閃付APPにゲートウェイが設けられ、参加申込が必要なものはこちらから手続が可能と見られます。
「ショッピング祭り」の期間中は、主要商業圏、商店街、参加企業等が営業時間を夜22時まで延長するほか、主要バス路線や地下鉄の運行時間も延長される見込みです。さらには、市民や旅行者向けに、数量限定で「無料地下鉄バス乗車カード」も配布される計画があるそうです。
11の主要イベント
では、プレスリリース記事等を参考に、フェスティバル期間中に予定されている11の主要イベントをご紹介しましょう。
★[6月]★
★[9・10月]★
そのほか消費券の発行も!
以上の11項目に渡る重要フェスタのほかにも、「中古家電下取りキャンペーン」、「大連コミュニティー“恵民互助”月」キャンペーン、「連国際消費品牌博覧会」「“大連日本商品交易会”」「大連国際汽車展覧会」「商業企業と服飾博覧会との連携」等50余りのプロジェクトと提携したイベントが予定されています。