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四川・眉山で「レゴランド」が着工、 2023年に開業へ

■世界3大テーマパークが揃い踏み

 

 

中国新聞網などの報道によると、6月8日、四川省眉山市でレゴブロックのテーマパーク、「天府レゴランド」の建設工事が始まりました。中国では初、世界では9番目のレゴランドで、上海ディズニーランドや2021年に開業予定の北京USJに次ぐ、国内3つ目の国際著名ブランドのテーマパークとして位置づけられており、れまで国際的なテーマパークの空白エリアだった中国西南地域における文化旅行産業を牽引していくことが期待されています。

 

「天府レゴランド」の建設プロジェクトに当たるのは、英テーマパーク運営会社であるマーリン・エンタテインメンツと、天津の投資会社である融創中国 (サナックチャイナ)の傘下にある成都環球世紀会展旅遊集団および中軍天信(北京)文化です。眉山市では昨年5月に中国初となるレゴランドの計画展示センターがオープンし、その後、9月27日には記者会見が行われ、建設されるレゴランドの概要が正式に発表されていました。

■中国ならではの要素も

 

 

「天府レゴランド」の敷地面積は365ムー(約24ヘクタール)で、延べ床面積は15万9000平方メートル、投資総額は30億元に上ります。水上パラダイス、4D体験、およびレジャー消費を一体化した総合体験型国際レジャーランドをコンセプトとし、おなじみの国際基準のアトラクションにジャイアントパンダなど四川省の要素も取り入れていくと想定されています。

 

なお、レゴランドが建設される「天府新区眉山片区」は、成都から30分間の経済圏内にあり、2021年に成都の2つ目の空港としてオープンが予定される天府国際空港からは42Km、時間にして35分の距離にあります。市域線の建設計画もあり、2つの国際空港、軌道交通等、申し分ないアクセス環境が整うと見られています。

 

「天府レゴランド」は成都から30分圏内でたどりつける経済圏内にあり、2021年に成都の2つ目の空港としてオープンが予定されている天府国際空港からは42キロ、時間にしてざっと35分の距離です。市域線の建設計画もあり、成眉市域鉄道S5号線の開通や、レゴランド高速鉄道駅の開設も期待されています。

■潜在市場は3億人

 

 

こうしたアクセス環境が整えば、レゴランドは2つの国際空港、軌道交通などとシームレスに結ばれることとなり、顧客動員数は年間で4,000万、長期的には9,000万人の大台に達することが期待されています。英国マーリン、エンターテインメントで新規開業部門のトップであるジョン・ヤコブセン市は、重慶等の消費者も取り込むと、「将来的に3億人の潜在的な消費マーケットがある」と見込んでいます。

 

レゴランドは現在、ウィンザー(英)、フロリダ(米)、カリフォルニア、名古屋、ドバイのほか、ドイツ、デンマーク、マレーシア等で運営されています。

QQ音楽から独立、ビデオライブ配信アプリ「FanLive」が正式リリース

 

テンセントミュージック騰訊音楽)傘下の最新音楽ビデオライブアプリ「FanLive」が6月8日、正式にアップル、アンドロイドのアプリストアでリリースされました。FanLiveは音楽ファンがオンライン上で“ライブハウス”をつくることをコンセプトとしてQQ音楽チームがリリースしたもので、ファンのグループにアイドル養成の体験をもたらすものです。一方、QQ音楽も同日、アプリのアップデートを行い、ライブ機能を強化しています。

 

FanLiveには、QQ音楽からのトラフィックを得て、プラットフォーム上にあるライブスペースは、QQ音楽の“直播(ライブ)”-“看見(見る)”機能で見つけることができます。FanLiveにおけるMC(配信者)は、声、ルックス、技巧、ミュージシャン等の数種のジャンルがありますが、応募のハードルは高く、加入を望む場合は必ずプラットフォーム上のサークルで契約を行い、独占的な形で提携関係を結ぶことを保証することが求められています。

 

なお、利益分配については、QQ音楽のライブサークルで募集した文書等を元に36Keが行った調べでは、配信者の取り分は40%~57%とされています。

 

今日のお題:ごみ分類&中国の豆知識 [連載]ポスト・コロナ時代はどうなる? 中国の“あるある”[Vol.5]

 

【今日のお題:ごみ分類&中国の豆知識 [連載]ポスト・コロナ時代はどうなる? 中国の“あるある”[Vol.5] 】“新しい日常”は「ポスト・コロナ時代」の“新常態(ニューニュートラル)”として定着していくのでしょうか。それとも疫病が終息を迎えれば、何ごとも無かったかのように再び“古い日常”が戻ってくるのでしょうか―――。本連載では、外国人が時として違和感を持ちがちな中国の“あるある”をピックアップしながら、中国に関する「豆知識」を紹介していきます。

■うなぎ文とゴミ分別

 

 

「うなぎ文」という俗称で知られる構文をご存じでしょうか。レストラン等で「君は何を注文するんだ」と尋ねられた際、「僕はうなぎを注文するよ」というべきところを「僕はうなぎだ」と答えることが往々にしてあります。それがいつしか、言語学者によって「うなぎ文」と名付けられるようになったというのです

 

そんな「うなぎ文」に似たフレーズが、中国でホットな話題になったのは昨年夏のことです。「你是什么垃圾?ーーあなたは何ごみ?」ーーこのフレーズは文字通り人を罵る言葉として受け止めてはいけません。事の発端は昨年7月1日から施行された上海市生活ゴミ管理条例。ごみ分別を強制し、分別せずにごみを捨てた人には個人で最高200元、法人なら5万元の罰金が科されることになったことによります。

 

この条例が施行後、居住エリアに設置されたごみボックスの前には、「居住委員会」と呼ばれる行政機関のメンバーが住民のごみ捨ての状況を見回り、分別方法についてアドバイスを行うことになりました。その際に、「居住委員会」のメンバーが開口一番に発する言葉が「你是什么垃圾?」――「あなたは何ごみ?」だったのです。

■北京でもごみ分別の強制スタート

 

 

上海におけるゴミ分別についての詳細は、当微信公衆号「Heynanaco」でも疾風怒涛の強制ゴミ分別」というタイトルでレポートさせていただいていますので是非そちらもご覧いただけたらと思いますが、ごみ分別の強制化は昨月1日からついに首都・北京でも実施されるようになっています。

 

「北京版ーー“あなたは何ごみ”」では、ごみの種類を“厨余垃圾”(生ごみ・残飯)、“可回收物”(リサイクル)、“有害垃圾”(有害物)、“其他垃圾”(その他のごみ)の4つに分けています。「湿ったごみ」「乾いたごみ」「有害ごみ」「可回収物」という上海での呼称とはちょっと異なるようです。

 

上海で条例が施行されたときは、スイカの種や猫砂、あるいは化粧品等をどのように分類するかといった素朴な疑問がネット上であふれました。分別方法をいかにわかりやすく伝えるべきか、さまざまな人が知恵をめぐらしたとみえ、映画『チャイニーズオデッセイ』(大話西遊)」や『クレヨンしんちゃん』の登場人物が語るセリフをネタにしたパロディ動画がネット上で拡散したり、子どもたちに人気の「ペッパピッグ」のキャラクターを使ったゴミ分類のノウハウ解説画像が拡散するなどしていました。

 

おそらく最も分かりやすい説明は、豚を例にしたものだったでしょう。「湿ごみ」=豚が食べられるもの、「乾ごみ」=豚が食べられないもの、「有害ごみ」=豚が食べて死んでしまうもの、「可回収物」=売ったカネで豚肉を買えるもの――というわけです

心理的なショックは甚大!?

 

 

これほどまでにユニークなごみ分別解説がネットで公開されたのは、いかにごみ分別の強制が人びとにとって衝撃だったかことを示す証左だといえるでしょう。ちょっと前までは家庭ごみは一つの袋にまとめて丸ごと投げ出すだけでよく、しかも365日24時間いつでも捨てられたのに、住宅エリアの空き地に突然ごみボックスが出現してからは、時間制限も設けられたうえに、厳しい監視の目にさらされることになったのです。

 

一方、フードデリバリーでは使い捨てのレンゲ、ナイフ、フォーク等が、宿泊施設では歯ブラシやクシ等が、それぞれ消費者が要求しないと提供してもらえなくなっています。深セン情報サイト「ShenzhenFan」によると、新しいごみ分別の強制に戸惑い、ごみをドローンを使って近隣住民の家に投げ入れたり、ごみ分別に自信が持てず、上海への出張や旅行を取りやめるといった現象も現れたようです。

 

なお、こうした中国の人びとを惑わせ悩ませる“ごみ分別”の強制は、今年末までに導入される都市の数は全国46都市に達することが予定されています

イノベーションが牽引

 

 

急激なごみ分別強制化を全国に普及させることを可能にしているのが、他でもないテクノロジーの力です。たとえば、捨てようと思うゴミをスマホで写真に撮ると分別名が自動的に表示される分別アシスタントアプリや、深センファンによると小黄狗と呼ばれるスマートゴミ回収装置も登場しました。

 

あるいは、アプリから予約をし、住民に代わってゴミを分別処理する代行サービスが登場しています。さらには自動運転による清掃等でビジネスモデルを構築していく動きも見られているようです。

 

かつてごみを拾う子どもを母親が叱りつけるという日本とは真逆の光景をよく目にしてきただけに、ごみ分別が徹底されていく現象は感無量という気がします。中国人が“環境先進国”と褒め称えてくれる日本の東京でも、じつは1964年に五輪が開催される以前は、道端で平気でごみを捨てていたと言われています。変わるときは急激に変わる、一気に変わる―――ー。近い将来、中国が“環境先進国”となっているることも想定できるのではないでしょうか

(文・耕雲)

☆【中国の豆知識】☆

 

ごみの分別は昨年7月に上海で義務化されたのを皮切りに、全国に広がろうとしています。中国は2020年までに全国の46都市に導入する計画で、2035年までに生活ごみ分類処理制度を全面的に構築する目標をに掲げています。(2017年3月:国務院弁公庁「国家発展改革委員会と住宅都市農村建設部の生活ごみ分類制度実施方案」)

ジェイ・チョウの「快手」アカウント、フロワー数1,600万を突破

 

カリスマ・ミュージシャンとして高い人気を誇るジェイ・チョウ周傑倫)がこのほどショート動画プラットフォーム「快手(Kuaishou、海外版は「Kwai」)」で公式アカウント(ID:周同学)を開設し、中国のネットで話題になっています。

 

ジェイ・チョウが中国本土で開設したソーシャルメディアアカウントだけに注目度は高く、「周同学」のフォロワー数は6月9日現在ですでに1648万人に達しています。これまで投稿した作品は6本。初めて投稿したショート動画では、フォロワー数が1000万人を超えた場合、マジックをライブ配信で披露することを予告していました。

 

 

なお、ジェイ・チョウ周杰倫)は著名人のゲストとともに海外をめぐるリアリティー番組『周遊記』で特技のジックを数々披露しており、ミュージシャンとしてだけでなくマジシャンとしても脚光を集めていました。

「ポスト・コロナ」時代はどうなる? 中国の“あるある”[Vol.4]| 今日のお題:食習慣 &中国の豆知識

 

【「ポスト・コロナ」時代はどうなる?中国の“あるある”[Vol.4]| 今日のお題:食習慣 &中国の豆知識】“新しい日常”は「ポスト・コロナ時代」の“新常態(ニューニュートラル)”として定着していくのでしょうか。それとも疫病が終息を迎えれば、何ごとも無かったかのように再び“古い日常”が戻ってくるのでしょうか―――。本連載では、外国人が時として違和感を持ちがちな中国の“あるある”をピックアップしながら、中国に関する「豆知識」を紹介していきます。

■「新しい生活様式」における心得

 

 

繊維業界紙繊維ニュース」の6月8日付コラム「ごえんぼう」では、厚生労働省がこのほど示した「新しい生活様式」における食事マナーの話題に絡めて、「朕は国家である」で有名なルイ14世に関するエピソードが紹介されていました。ある田舎の貴族にルイ14世が激怒して禄を減らす措置をとった理由――それは貴族がビフテキを頬張りながらルイ14話しかけてきたからだというのです。

 

そもそも口に食べ物を含んだまま話すという行為は、見苦しいことはもとより、食べる本人にとっても咀嚼が少なくなり消化が悪くなるというデメリットがあると考えられています。どうやら古今東西、戒めの対象となるのは道理にかなっていると言えそうです。

 

さて、円卓を大人数で囲み、尽きることのない話題と共に、大皿に盛られた料理を直箸でつつき合って食べるのが中国の慣習です。となると、先に触れた厚生労働省が示した「新しい生活様式」はこれとは真逆の内容です。「大皿は避けて、料理は個々に」「対面ではなく横並びで座ろう」「料理に集中、おしゃべりは控えめに」――。「新しい生活様式」を読んで、まるで中華料理の楽しみを削がれたように窮屈に感じる人も多いのではないでしょうか。

■食卓の上の異文化

 

 

円卓を囲んで楽しく食事の時間を過ごすという中華流の“作法”は、いつしか日本人も有意義なものとして受け入れるようになりました。回転テーブルの発祥地が日本であるということをとっても、両国の食習慣が相対立するものではないことはわかることでしょう。

 

ただ、中国の「食卓」には、適応しづらい様々な“異文化”が存在するのも事実です。箸がテーブルに縦向きに置かれているのを見ただけでも、なんだか向かいに座っている人に槍か刀をた向けられているようで落ち着かないという人もいるようです。

 

往々にして日本人がなじみづらいのが、中国では食べる際に手間がかかるものが多くあることでしょう。上海ガニ、ザリガニ、タニシ、骨付きリブ、スイカの種等々、殻や骨、種、皮等、食べ物の“残骸”がたくさん生じるものばかりです。それに、一旦、口の中に入れてから吐き出すという行為も、日本人にとっては抵抗感を覚える食べ方なのではないでしょうか。

■変わりゆく食習慣

 

 

一人飯の習慣でも“行儀の悪さ”が目立ちました。地下鉄の列車の中での食事が禁じらるようになったのはごく最近ではないでしょうか。規制がされる前は、通勤時間帯の車内でパオツを“立ち食い”する乗客が少なくありませんでした。中にはおでんを食べる強者まで……。新型コロナウイルスの感染防止対策を通してさまざまな規制が設けられるのは窮屈なものですが、それでも庶民に手洗い習慣が普及し、公共空間での“一人飯”にある程度の規制がかかることは歓迎されることなのかも知れません。

 

では、多くの人たちが清潔であること、健康であることに大きな価値観を置くようになる中で、中国における食習慣は今後どのようになっていくのでしょうかSARSという試練を経て“ハクビシン”を食べる習慣はなくなりました。今回の新型コロナウィルスの流行ではとくに動物は特定されませんが、鳥インフルエンザや“豚コレラ”の騒ぎもありました。すると、これまであったような「四足のものなら机と椅子以外は、飛ぶものであれば飛行機以外は何でも食する」という中国の食習慣にも変化が見られるかも知れません。

 

可能性として、ベジタリアン、ビーガンが増加していくことも考えられます。ケンタッキーは代用肉によるフライドチキンを、スターバックスはビヨンドミートによる代替肉ランチメニューをそれぞれ提供を開始し、話題となりました。これまで台湾等、南方エリアに限定されてきた“素食”(ベジタリアン、ビーガン)という嗜好がやがて全国へと広がっていくのではないでしょうか

 

これと並行して“ゴミ”が大量に発生する食品を減らしていこうという動きも顕著になっていくかも知れません。有機ごみを肥料に変えるなどのテクノロジーも珍しくなくなっていくものの、消費者の側からもごみを増やさないスタンスをとるとなると、食の嗜好も変わっていくことも考えられそうです。

☆【中国の豆知識】

 

 

■中華料理の作法:

 

自由な雰囲気で食事を楽しめる中国でも作法があります。以下、「中華料理」を嗜むマナーのポイントをピックアップしました。

 

●人数+1くらいの料理数が食べきれる料理の目安。

●ドアから遠い席が上座、ドアに近い席が下座。

●皿は取り皿であっても持ち上げないのがマナー。

●円卓は時計まわりにまわし、左となりに順送り

●中国の乾杯はグラスが空になるまで飲むのが基本。

●会食では、食事を少し残すくらいが主催者の顔を立てられて良い。

●食事の主催者ひとりが全員のぶんを支払う。

【参照:「中国語学習素材館」】