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武漢「火神山医院」で無人コンビニが営業中 | Nanaco Geekly News 2020.02.13

2020/02/12

 

聴けば、見えてくる!7つの話題でお届けするチャイナ ギークリー インサイト微信公衆号「HeyNanaco」では、毎週1回、中国のローカルメディアのニュースからピックアップしたギークリーな話題を7つ選び、音声と文字でお届けいたします。

 

新型コロナウイルス感染による肺炎患者を治療する武漢火神山医院に開設した24時間営業の無人コンビニが話題になっています。このコンビニは、10日間の突貫工事で竣工した病院と同じタイミングで2日にオープン。わずか1日の施工で完成し、医療従事者らのニーズに応えています。

消毒用品、清掃衛生用品、インスタント食品、日用雑貨等が配架された店舗には、店員やレジ係が配置されていません。アリババ傘下の「淘鮮達」のセルフ会計システムを採用し、利用客は商品を選んだ後、指定のコードをスマートフォンで読み込み精算を終えます。「非接触」でのプロセスをコンセプトとしており、レシートの受け取りも必要ありません。

無人コンビニは2017年に誕生し、一時はセンセーションを巻き起こしたものの、その後は利用客数が伸びず、想定した収益も見込めないために閉店するケースが相次いでいました。このほど感染地域に緊急投入されたことで、再び「ニューリテール」の旗手として再び存在感が高められるかどうかに注目が集まっています。

 

[出所:PingWest品玩 2020-02-04ほか]

 

 

北京を拠点とする人工知能スタートアップのMegvii Technology(メグビー・テクノロジーズ、昿視科技)は4日、同市の海淀区でAI体温測定システムの運用をスタートさせました。

このシステムは、人混みの中でも赤外線カメラを使って発熱がある人を識別し、さらにAIテクノロジーを活用し、人体や人相の情報を元に位置の特定などが行えるソリューションです。今回は海淀政務ホールや同区の一部地下鉄駅等で運用が開始されました。今後は、鉄道駅、バスターミナル、空港等、より人の流動が多い場所で応用されていくことが想定されます。

 

[出所:界面新闻 2020-02-04ほか]

 

中国の分類情報サイト「58同城」が発表したデータによると、新型コロナウィルスによる感染拡大が続くなか、2月10日に業務を再開した企業は47%に過ぎないとしています。アリババやテンセント等のIT企業大手は、出社日を17日または24日以降に延期しています。

住民の外出の際に出入証明の提示を求めるマンションも多く、一方、公共交通機関の全面的な復旧時期が見通せません。多くの飲食店も休業中であり、就労者の職場への復帰がいっそう困難になっているのが現状です。

すでに業務を再開した企業でも、感染防止対策に入念な対応を余儀なくされています。社員全員の体温をモニタリングするほか、マスクを支給し、就業中の着用を義務づけている企業も少なくありません。外食を禁止し、社員の座席を分散させ、自動車通勤を奨励するなど、人との接触による感染リスクの低減に躍起になっています。

リモート会議にZoom等のツールを活用するケースも目立ちます。ただし、すべての在宅勤務者が集中して作業に打ち込めるスペースを確保できるとも限りません。綿密なコミニュケーションを図るうえで、ネット会議は抜本的な解決策にはならないという見方もあります。

 

[出所:EMBA 2020-02-12ほか]

 

 

深セン市第三人民医院は、深セン大学と深セン市天深医療器械有限公司とともに、このほど2019新型冠状ウイルスIgMおよびIgGの抗体化学発光検査キットの共同開発に成功しました。

血清または血漿からサンプルのタイプを検査し、22分で結果が得られるとしています。血液サンプルの採集が容易で、医療事業者の感染リスクを低減し、実験室での複雑な検測プロセスが省けるものと期待されています。一方、深セン市天深医療器械有限公司は2015年に設立。体外検測キットの製造に従事する企業です。

 

[出所:市界 2020-02-11ほか]

 

衛生用品が不足するなか、アパレル関連や紙製品の製造業者だけでなく、フォクスコン、グーリー、BYD等、自動車やスマートフォンの生産に従事するメーカー等、約20社が現在、マスク生産に乗り出しています。

BYDが生産するマスクと消毒液は2月17日前後にも出荷が予定されており、今月末には一日あたりの生産量がマスク500万枚、消毒液5万本に達する見込みです。マスクの原材料として使われるポリプロピレンが防音用素材として自動車の車体にも使用されていることから、他の自動車メーカーでも自社での研究、上流サプライチェーンとの連携によってマスク生産に着手するケースは少なくありません。新工場の建設を進めている上汽GM五菱汽車は、N95マスクについては4本、一般の医療用マスクについては10本、それぞれ生産ラインの設置を進めています。一日あたりの生産量は170万枚を見込んでおり、2月末には生産が開始する予定です。

 

[出所:21世紀経済報道 2020-02-11ほか ]

 

ネット配車予約の最大手「滴滴」は11日、武漢、大連、洛陽、鄭州ハルビン等の都市で、車内に隔離フィルムを設置してサービスを提供していくと発表しました。これは運転席と後部座席の間に取り付ける透明フィルムで、ウイルス感染防止を目的とした即席の“シェルター”というもの。「滴滴」は今後もこの隔離フィルムを取り付けた車を増やしていく意向です。

一方、遼寧省瀋陽市は6日、公共交通機関やタクシーの利用を「実名制」にしたことで注目を集めました。美団打車技術が同市の交通運輸局とともに投入したシステムによって実現したもので、バスや地下鉄、路面電車といった公共交通ツールだけでなく、タクシーの利用時にもこのソリューションが利用されます。乗客がWeChat(微信)で所定のQRコードを読み取ると、本人の連絡先情報が自動的に記録される仕組みです。ウイルス感染が発生した場合、その経路の把握を行う等、トレーサビリティーの根拠として活用していくことが見込まれています。

 

[出所:中国新聞網 2020-02-09ほか]

 

新型コロナウィルスによる肺炎の感染拡大によって、大型イベントが中止または延期、規模を縮小するケースが増えています。4月17日から19日に行われる予定だった自動車レースの最高峰、F1シリーズ第4戦の中国グランプリも2月12日、延期が発表されました。

一方、海外に目を向けると、24日から27日までスペイン・バルセロナで実施される予定の「MWC Barcelona 2020(通称MWC2020)」の開催が危ぶまれています。10日にソニーモバイルコミュニケーションズNTTドコモが、12日には楽天がそれぞれ参加の取りやめを発表しており、一部報道によるとインテルFacebook、通信会社の米スプリントも不参加の方針が伝えられています。

3月下旬の開催が予定されていたバーゼル芸術展香港展示会もすでに中止が発表されています。

 

[出所:環球時報 2020-02-10ほか]