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武漢「火神山医院」で無人コンビニが営業中 | Nanaco Geekly News 2020.02.13

2020/02/05

 

聴けば、見えてくる!7つの話題でお届けするチャイナ ギークリー インサイト微信公衆号「HeyNanaco」では、毎週1回、中国のローカルメディアのニュースからピックアップしたギークリーな話題を7つ選び、音声と文字でお届けいたします。

 

日本からマスクなどの支援物資や応援メッセージが続々と中国に寄せられるなか、中国外交部の華春瑩(ホァ チュンイン)報道官は4日、オンライン定例記者会見で感謝の意を表明しました。微博などのSNSでは、日本の支援に対して「雪中に炭を送ってくれた(雪中送炭)」と称賛の書き込みが相次いでいます。

日本側が行った支援でとくに話題になったのが、中国語検定試験を運営するHSK日本事務局が湖北省(Hubei)に送った支援物資に添えたメッセージです。同事務局はダンボールに貼ったラベルに「山川、域を異にすれども、風月、天を同じうす」(山川異域、風月同天)という漢詩を記載。日本の長屋王が唐に送った1000着の袈裟(けさ)に刺繍されたとして、鑑真和上の伝記「唐大和上東征伝」にも記述がある言葉で、古くからの日中両国の絆を象徴するものとして多くの中国のネットユーザーの心をとらえました。

 

【出所・参照:人民日報2020-02-04ほか】

 

 

新型コロナウイルスの感染拡大が続く湖北省武漢で、患者の受け入れ体制の改善を目的とした専門病院がこのほど開院にこぎつけました。「火神山医院(かしんざんいいん)」と呼ばれる同施設は、面積が3万4000㎡あり、ベッド数は1,000。テレビや温水器、空調、独立したバスルーム等の基本的な設備を備えるほか、5Gの基地局も擁しています。

竣工までにかかった期間はわずか10日。通常なら2年を必要とする工期を大幅に短縮するために、数十台の重機を同時運用した突貫工事が行われました。新型肺炎に対応するもう一つの病院の建設も急ピッチに進められています。

なお、中国では、SARS感染が広がった03年4月にも北京で1,000人の収容が可能な小湯山医院を開設し、当時、中国全土で7分の1に及ぶSARS患者を受け入れた実績があります。

 

【出所・参照:新華網 2020-02-03ほか】

 

 

広東省所属のメディア「南方都市報」はこのほど、新型肺炎対策のもとで需要量が減った深セン市内の交通状況について報じました。

同記事は、1月25日から2月1日までの間、同市が管轄する地下鉄7路線の一日あたりの利用客数は前年比で88.31%も減少し、わずか45万5800人に過ぎないと紹介。さらにはネット配車サービスにも暗い影を落としていると指摘しています。

とくにタクシー運転手の境遇は深刻で、ウィルス感染への不安から運転を控えたくても、経費負担の圧力が大きいため働かざるを得ません。かといえば、多くの市民が外出を控えた現在、予期した売上の確保が全く見込める状態にはありません。

深センには2万1000台あまりのタクシーが存在すると言われますが、現時点で運営を続けているのはそのうち4分の1から3分の1程度。にも関わらず、毎日の運営時間や走行距離数は平時の3分の2程度にとどまっているとされています。通常なら夜勤で1日当たり600元あまりの収入が得られたドライバーでも、昨今ではせいぜい100元強が関の山。また、ウィルス感染防止のためのマスクや消毒用品などが供給不足にあることも問題になっています。

なお、深センのタクシー運転手は、湖南省の出身者が最も多く占める一方、湖北省籍の運転手も5,000人を超え、全体の8分の1を占めるとされています。

 

【出所・参照:南方都市報 2020-02-04 ほか】

 

 

新型コロナウイルスの感染防止策として市民の外出機会が減り、博物館・美術館の臨時休館も相次ぐなか、中国の国家文物局がオンラインコンテンツを拡充しています。

同局のポータルサイトhttp://virtual.vizen.cn/)では、「10大名作展」「歴史カテゴリー」「芸術カテゴリー」「自然科学カテゴリー」「出入国展覧」等の分類アイコン、もしくは中国地図上の各エリアに設置されたリンクから任意の施設に“入館”できるようになっています。。同プラットフォームに収録された展示チャネルは200に及び、施設の館内や作品の紹介には、ニューメディアの手法やバーチャルリアリティーを駆使した趣向が凝らされています。

 

【出所・参照:新京報 2020-01-28ほか】

 

新型肺炎の発生以降、医療現場の助っ人役に、各種ロボットが次々と“就業”しています。「診療ロボット」はWebカメラ、マイク、聴診器を備えた医療アシスタントで、医師や看護師が病室外からリモート操作し、診察や治療に当たらせることを可能にしています。

「消毒ロボット」は、新型コロナウィルスの感染区域である湖北省に数十台が設置されており、医療スタッフの業務負担の軽減に役立てられています。

一方、上海児童医学センターでは1月29日から患者のリモート診察や病棟回診にAIシステムを搭載したロボット「小白」が活躍しています。防護服や手袋、医療用マスクなどが供給不足にあるなか、院内感染リスクの低減に役立っています。

また、天津医院と北京大学首鋼医院では「受付ロボット」が、体温、血圧、脈拍の検測やオンライン相談、ネット問診等のミッションをこなしています。“就業”初日からユーザーが抱える問題の92%を解決したと高く評価されています。

 

【出所・参照:新京報 2020-02-03】

 

 

江蘇省は2月8日まで、上海市は2月9日まで、広東省の東莞市は2月10日まで、それぞれ域内の企業に操業を停止するよう通達を行うなか、スマートフォン市場も影響を免れられないことが予測されています。かりに操業停止措置が2月10日以降も実施された場合、鴻海(ホンハイ)精密工業が製造を手掛けるiPhoneの出荷にも遅れが生じかねないことが、ロイター等によって報じられています。

一方、サムスン電子は19年10月18日、上海の南京東路に大規模なモバイル旗艦店をオープンいたしましたが、こちらも2月9日まで営業を停止しており、スマートフォンの出荷台数の下振れが必至とされています。

なお、新型肺炎による影響とは別に、TCLグループが今年の8月末で「ブラックベリー」ブランドを閉鎖すると発表したことが話題になっています。アフターサービスについては22年8月31日まで2年間のサポートを保証するとしていますが、ネットではスマートフォンの草分けである同ブランドの撤退を惜しむ声が少なくありません。

 

【出所・参照: 中関村在線 2020-02-05ほか】

 

新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大等の影響を受け、ハンドソープやマスク等の消費量が増加しています。業界メディア「快消品(網)」が中国の主要ECモールや長江デルタ地域の4,000を超える販売店等のモニタリングを通して発表した「特選ブランド番付」によると、マスク部門では「3M」が、ハンドソープ部門では「デトール/Dettol(滴露)」がそれぞれ1位にランクされました。

ハンドソープ部門で上位にランクされたのは、「セーフガード(P&G:舒膚佳)」、「ブルームーン(藍月亮)」、「六神」、「Walch(威露士)」「チュージン(ライオン:趣浄)」(同順)など。中国国産ブランドである「ブルームーン(藍月亮)」が3位に入ったことが注目を浴びました。

一方、マスク部門では、「3M」「ピッタ・マスク/PITTA MASK」「ハネウェル/Honeywell(霍尼韋尓)」が上位3位となったほか、コーワの「三次元マスク」も10位に入りました。日本ブランドである「三次元マスク」は立体的なデザインと、5層フィルターの高機能で魅力を訴求しています。

 

【出所・参照:快消品網 2020-02-03ほか】