Nanaco

あなたの海外生活はお任せあれ!

[Nanaco新機能] 「新型肺炎」の感染状況をリアルタイムで配信中! ――「新型コロナウイルス」だけじゃない!“正しく恐れる”伝染病もチェック!

 

Nanacoアプリ(Android版)が2月14日にミニマムアップデート。中国国内における「新型コロナウイルス」の感染状況をリアルタイムでご覧いただくことができるようになりました。「新型肺炎」が世界を“震撼”させる一方、米国ではインフルエンザが猛威を振るっているとか。“正しく恐れる”べき伝染病のあれこれも併せてチェックしておきましょう。

 

 

NanacoアプリのAndroid版では、このほどミニマムアップデートが行われ、“新型コロナウイルス感染症”の流行状況をリアルタイムでご覧いただける機能が加わりました。iOS版についても、ただいま準備中です。

 

さて、世界保健機関(WHO)が今回の伝染病に名付けた呼称が「COVID-19」(CoronaVirus Disease, 2019;2019年にコロナウイルスにより発生した病気)。その発表に先立ち、中国の国家衛生健康委員会が命名したのが「新型冠状病毒肺炎」でした。

 

英語の名称は「Novel Coronavirus Pneumonia」(略称NCP)で、中国国内の関連報道を見ると、ほぼ「新冠肺炎」という表記で統一されているようです。

 

一方、日本のニュースでは“新型肺炎”や“新型コロナウイルス感染症”等、まだまだ“表記のゆれ”が見られるのが現状ではないでしょうか。「COVID-19」と表記されるケースは少数にとどまっている印象があります。

 

 

文字通り世界を“震撼(しんかん)”させている“新型コロナウィルス(新冠病毒)”ですが、じつは米国に目をやると、インフルエンザの脅威のほうがずっと深刻に思えてきます。

 

2017年から18年にかけてインフルエンザに感染し入院した人は90万人以上にのぼり、約8万人が死亡したといわれ、今シーズン(2019年から20年)も全米で1900万人が罹患し、死亡者は少なくとも1万2000人を数えると言われているのです。

 

 

米国の人口が3億272億人(2018年)であるのに対して、中国は13億8600万(2017年)と、米国の4.5倍あります。インフルエンザが各国で同じような比率で流行しているとしたら、米国で1万2000人の死亡者がいるならば、中国での死亡者は6万人を数えていてもおかしくはありません。“新型コロナウィルス”(2月17日で死者数1772人)どころの話しではないでしょう。

 

もっとも、インフルエンザは罹患する人が多く、母数が大きい分、致死率は低くなります。効果的な治療薬や対処療法、ワクチンなどが備わっている分、一概に感染力の適格な判定にも至っていない新型コロナウィルスとの比較はできないのかも知れません。

 

 

ちなみに、「パンデミック宣言」がなされた2009年のA型インフルエンザは、214の国と地域で160万以上が感染し、死亡者数も28万5000人に及んだとされています。

 

 

新型コロナウィルスだけでなく、鳥インフルエンザSARS、香港かぜ、アジアかぜ等、中国が発生源となったり、主な流行エリアとなったりした疫病は少なくありません。しかし、致死率の高さから言えば、さらに深刻な伝染病は中国以外が発生地となったものです。

 

たとえば、1967年に発生したマールブルグウイルスは、2004年から05年にかけてアフリカのアンゴラ共和国で329の死亡症例があり、死亡率は88%に達したと言われています。

 

 

近年、惨劇をもたらしたのが「エボラウイルス」で、致死率はじつに50%から90%。世界保健機関(WHO)のデータによると、2019年にコンゴで2407の確定症例があり、死亡者数は1668人にのぼったといわれています。

 

なお、中国で最も死亡者数が多い疫病にはエイズがあり、2018年を例にとると、発病者数は6万4170人、死亡者数は1万8780人に及び、感染予防策に対して大きな関心が寄せられています。

 

 

中国で狂犬病が大きな問題になっていた時期もありますが、発病者数は2015年に801人だったのが、2018年は422人と、毎年減少傾向にあります。人びとの予防意識の向上が功を奏した例だといえそうです。