全民K歌」アプリは元気がでる“サプリ”!?

「元気があるから声を出すのではない。声を出すから元気が出る」―――そんな金言を最初に口にした人が誰だったのかは分かりません。まさかカラオケ好きの人が遺した言葉というわけでもないでしょう。それでも、カラオケが元気の源泉になるというのはあながち間違いではなさそうです。中国で人気のカラオケプリ「全民K歌」をご紹介しましょう。

ふだんカラオケになじみがなくても、まれにカラオケボックスで“発声練習”をしただけで気分転換になったと答える人は少なくありません。血流の改善、ストレスの発散、自律神経の調整、それにカロリー消費といった健康メリットもありそうです。

ところが、新型コロナウイルスの感染者増加で、「3密（密閉・密集・密接）4業態（バーやネットカフェ・カラオケボックス・スポーツクラブ・パチンコ店）」の一つに数えられるカラオケボックスに繰り出すことはしばし不可能になってしまいました。一方、学校の合唱サークルなどでは、休校措置がとられたことで練習ができないという悲鳴も聞こえています。

そんな折、こよなく歌を愛する人たちに手を差し伸べる救世主のような存在として、熱い視線を集めているのがカラオケアプリです。“歌でつながる音楽コラボ“を銘打った「nana」(残念ながら「Nanaco」とは関係ありません)や、「Pokelara」といったアプリが日本でダウンロード数を伸ばしていると言われています。

じつは、カラオケアプリが人気を博しているのは、日本だけの現象ではありません。むしろカラオケの発祥地である日本のお株を奪ってしまったのが、今の中国の状況です。中国における「モバイルカラオケ」市場で先陣を切ったのは「唱吧（チャンバ）」というアプリです。2012年の5月にリリースし16年末にはユーザー数が3億人を突破するなど注目を集めました。

そして後発のアプリながら、この「唱吧（チャンバ）」人気をたちまち追い抜き去ってしまったのが「全民K歌」です。実にユーザー数は4億6000万人にのぼっており、若者層を中心に必携アプリの一つとなっています。

自分が歌った歌をサーバーに保存し、それを他のユーザーがフォローしたり、ポイントを投げ銭したり、お気に入りのユーザーをサポートするという楽しみ方もできます。ユーザー同士のメッセージが交換され、リアルタイムで動画配信サービスを利用するという楽しみもあります。

フォローしている歌曲は何万にも及ぶのでしょう。検索すると日本を含め海外の歌も数多く見つかります。オールディーズはもとより、石原裕次郎(古すぎ？)やアグネス・チャンに至るまで、ずらずらと候補が表示されます。

では、全民カラオケ歌の利用法について簡単に見ていきましょう。

①カラオケアプリをダウンロード

アプリストアで検索するか、オフィシャルサイトからダウンロードできます。Windows版もあります。

②アプリを開く

インストール後にトップページに入ると、サインアップが求められます。微信アカウントで登録するのが一番手っ取り早いでしょう。「動態」をタップすると歌の検索ができます。日本語の歌でしたら日本語入力で大丈夫です。

③歌の選択

検索された候補の中からご自分が好きな伴奏を選択することができます。

利用者はそれぞれ声のキーが異なりますので、試しに聞いてみて自分に馴染みのあるものや自分の声のキーに近いものを選ぶのが良いでしょう。スコア表示を参考にしても構いません。

④録音

録音する前に伴奏の音を自分の声のキーに合わせて調整してみましょう。うまく歌えなくても大丈夫。再トライしてみましょう。

⑤編集

ご自分で録音した声を試聴し、編集作業に入ります。声と伴奏の位置や声の音量を調整し、全体的にバランスが良いものに仕上げていきます。ミキシング効果を選択をすることで、全体的に曲を心地良いものにアレンジすることもできます。編集作業を終え、満足のいくものに仕上がりましたら保存ボタンを押し、スマホに保存しておきます。1人で練習することが目的なら、ここまでのステップで良いでしょう。

⑥発表

いよいよリリースです。任意に自分のコメントも添えていただくのもよいでしょう。

いかがでしたでしょうか。関連情報をチェックしてみたところ、作品をYouTubeにアップしてもブロックされてしまうという情報もあります。それでも、昨今は日本人ユーザーが増えてきていると聞くと、中国人とデュエットを楽しみたいという人が少なくないのかも知れません。

☆カラオケを楽しむには、マイクとサウンドカードが必要です。各単体とセット商品をご案内します。